発展場とは何か?これについて論理的に書かれた文章はこれまでなかったのではないだろうか。
「男が、性欲の赴くままに行動する為の、閉ざされた空間」というのがその定義であることは、一度でも発展場に行った事のある方なら既に承知であることであると思う。では、その本質を突き詰めていくと・・・?
実は施設系発展場(以下、単に「発展場」と略す)というのは、テーマパークではないかと私は思っている。そのためにはまず、テーマパークの本質というものを、しっかり定義づけておかなければならないだろう。
テーマパークというのは、人工的に作られた「別の世界」である。そう、私達が暮らしている「日常」という名のマンネリから、ほんの一時、脱出する為の別の世界。少なくともその世界に滞在している間は「しがらみ」や「世間の目」などの様々な煩わしい事々を気にせずにいられるユートピア。
発展場に入るときには入口でまず料金を払う。少なくとも私は「後払い」システムや「デキたら払い」システムの店は知らない。これは、入場料の意味するものが、「あんなことやこんなことをする為の代金」ではなく、「入場料」つまり、「異世界に入る為の通行手形料」である事を示している。この点はテーマパークと同じである。そう考えると、発展場というのは私達が日常過ごしている「この世」から、もし「性欲をありのままにさらけ出す事に対するタブー」を取り去ったら、どんな世界になるだろうか?という「もしも?」をテーマにした、一種のテーマパークと考えられないだろうか?
発展場は本当にユートピアか?
先程、「ユートピア」という言葉を使った。しかし、正確にはこの語を使用するのは間違いである。本当の「ユートピア」というのは、「悪事も争いもない、誰もが平和に幸せに暮らしていける、完全無欠の世界」である。
しかし、発展場というのは、所詮は人間が作った「人工の別世界」である。人間は完璧な存在ではありえないから、そんな夢みたいな世界は作れっこない。事実は「修羅場」に近い面がある。
修羅場とは何か?それは、弱肉強食の、争いの世界である。強い(もてる)者が生き残り(発展でき)、弱い(もてない)者は敗れて滅びる(店を後にする)という発展場の冷厳な事実は、発展場が「ユートピア」よりもむしろ「修羅場」に近いという事を示唆してくれる。
実際、この「修羅場」には、自分の恋人となるかもしれない人がいるかもしれない代わりに、自分の事しか考えない困った人間達、さらにはスリや詐欺師までいる。皆さん、発展場では貴重品に注意致しましょう。
おわり
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