
日本を代表する陶芸家、河井寛次郎といっても、棟方志功ほどの知名度はないかも知れない。でも、棟方志功が一生の恩人と仰いだのが河井寛次郎だった。西洋のロマンチシズムに傾倒しながらも、ひどく傷つきやすい優しい心根の棟方志功が、自分の行くべき道を探しあぐねていたとき、彼を彼自身より先に!発見し、その前途を心から励まし祝福したのが、河井寛次郎だった。
もちろん、それは棟方志功が「棟方志功」としてひろく認知される前の時だった。河井寛次郎は、京都の自宅(現在は、河井寛次郎記念館となっている)に棟方志功を招いて、創造と生活を共にすることで、棟方志功の魂に強烈な感動を呼び起こしたのである。それが、棟方志功の大きな転機だった。こんな風に私が書けるのも、当時の生々しい感想を、寛次郎の愛娘であり、現在河井寛次郎記念館の館長である須也子さんから、その息づかいと共に、直接聞いたからである。
その須也子さんの娘さん、つまり寛次郎の孫娘にあたる鷺珠江さんから、先ほど連絡があり、ホームページがあることを教えてもらった。つまり、記念館の学芸員でもある珠江さんが自ら制作したサイトなので、これは信頼性が高い。ぜひ行ってみてください。
少しサイトの紹介をしておきましょう。サイトは、トップページに、寛次郎の関連写真と略伝がある。そして、そこから、「寛次郎の土の世界」、「寛次郎の木と金属の世界」、「寛次郎のことばの世界」に行くことが出来る。「土の世界」には、各時代の代表作の写真が6点掲載され、記念館の学芸員である珠江さんの適切な解説が添えられている。「木と金属の世界」には、寛次郎のデザインによるキセルと木彫の写真が合わせて7点、そして分かりやすい紹介文がある。「ことばの世界」にも7点の書の写真がある。寛次郎の文章の抜粋も掲載されている。
また、JA島根のサイトに、珠江さんのインタビューが掲載されている。ここには珠江さんご自身の写真、そして寛次郎と故郷との深い結びつきを示すエピソードが紹介されている。もちろん、作品の写真も掲載されている。こちらも、是非ご覧になってください。
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