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■防音室・上記図の説明
上の図や式は、40dBの遮音性能を持った防音室を使用した場合の例です。
音の大きさが100dBの大きな音の楽器(サックス・ピアノ相当)を、防音室の中で吹いたとします。防音室は40dBの遮音防音性能があるので、100dBの音は遮音性能−40dBなので=60dBは建物内には漏れてしまいます。
それでも室内には半分位の音に減衰されました。更に既存の建物の壁とサッシの本来の遮音防音性能が30dBありますと60dB−30dB=30dBの音圧は室外放出されます(透過損失値)。30dBまでに軽減されますと、ほとんど聞き取れない程度の音なので、かなりの騒音対策になります。
この様に、音は完全に音が漏れないと言う訳ではありませんので、環境と用途を十分に考えて使用する事が必要です。〔100%音の漏れない防音室の製作は可能かも知れませんが、一般的な住居を目的とする建物には相当な重量が加わるので、設置は不可能です。50dBの遮音性能の防音室2帖でも、1000kg以上の重さになります。〕
防音室の中には遮音性能が40dBとして、楽器店で販売しているメーカーもありますが、かなり重量が軽く、計算的に誤差のある製品もありますので、注意が必要です。
防音室の遮音性能だけでなく、楽器の音の大小・建物の遮音性能・隣りの建物との距離・回りの音の環境等との関係で遮音性能や、耳への感じ方は微妙に変化して行きます。(音圧dB・距離・透過損失・暗騒音その他・・)
■デシベルdB〔音の大きさ〕の説明
空気中の気圧の変化で起こる音のPOWERの単位を総称して【デシベル】decibel 単位通称【dB】として表しています。dBは非常に小さな雪の降る音から、その1000億倍にも成る雷音まで、表示的に10桁にも成ってしまいます。これを音のエネルギーに換算する時に大変なので、この不便さを無くす為にデシベルと言う計算単位を持って表す事になりましたので、音のパワー計算が容易になりました。そもそもdBのdはデシリットル(deciliter・ベル単位)、Bはグラハム(Graham)・ベル(Bell)電話の発明者)の名前からの由来で、元々は電話の送信関係の単位でしたが、現在では、音のPOWER LEVELとして使用されています。
音を細部に分けた場合・・音源を基に発生する単位では、1秒間に出すエネルギーをワット・W。1uのエネルギーをW/u。単位音速当たりをW・s/m3。音による気圧変化をパスカルPaとして区分してます。これらの総合した総称の音響パワーレベルのdB・デシベルは、単位としては国際基準となっていますので、遮音性能を知る単位では一番安心出来るのではないでしょうか。これらの音のレベルをSOUND PRESSURE
LEVEL(SPL)と呼ぶ場合もあります。
空気粗密の振幅が大きいと、それだけ大きな音で聴こえます。各メーカーではdBデシベルを防音性能の基準として用いてますが、dBデシベルと同じ様な単位で、遮音性能基準(standards
on sound insulation)では、D値があります。これは日本工業規格JIS において決められた遮音表示です。D値=D等級(difference
of sound level)その他Dr等級としているところもありますが、厳密にはdB表示とは異なります。いずれにせよこれらのdB・D値の数字が大きいほど防音の性能が高いことを意味しています。下の図ですが、100dBの楽器の音源の音のパワーが、防音性能(透過損失値)60dBの壁によって遮音され、40dBに減音されて耳に達していることを表しています。
メーカーの防音室の遮音性能dBに関しては、次の様に解釈すると分り易いと思います・・
特定の周波数帯域で、楽器等の音の大きさdB(音圧)が100dBある場合に、遮音性能30dB又はD-30の防音室を使用すると、防音室の壁による透過損失値が30dBですので、音圧が70dBまでに低減出来る・・って、単純に思った方が理解しやすいと思います。〔厳密には違いますが、説明すると分かりにくいので・・〕
デシベルは遮音計測器で計ります。 人間の耳で聞いた音の感覚的な大きさと、物理的な計測値との音の相互関係を表すことはかなり高度で難しくなります。人間は大きな音に対しては、圧縮して聴くように耳の補正能力があります。また人間の受音には固有な特性と限界があるのと、個々によって聴感覚的にも心理的にも影響され、音の判断力にも個人差もありますし、同じ音の大きさ(音圧)でも周波数によっても違う大きさに聴こえてしまいます。
耳は10dB大きくなると二倍に、20dB大きくなると四倍の大きさに聴こえる性質があります。この様な人間の聴覚感覚に近づけた、騒音の基礎的評価方法で用いるラウドネス・loudness(補正する音の大きさ曲線)を利用した計測でA特性があります。このA特性は人間が最も受音しにくい低周波を、計測特性でも受け入れにくく設定して補正しています。この様な点で一般的な遮音の現場調査では聴感覚に近い方のA特性を用いてます。この他に物理的に各周波数帯域で均等な感度で計れるC特性は周波数を計測したい場合に用いますが、騒音や防音の評価方法においては、人間の受音に近く補正しているA特性が適しています。
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