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■音響の知識・音場効果
初めに吸音と防音(遮音)とを一緒の現象と思っている方が多いのですが、全く異なる現象です。音のエネルギーを熱のエネルギーに分散してしまうのが吸音と呼ばれる現象で、音の性質を分解し音を柔らかくします。
例えばピアノのキンキン響き過ぎる部屋を吸音すると、余計な響きが無くなり本来の音が蘇ります。又、室内で手をパーンと叩くと音の残響や反響が分かりますが、この音の長さをコントロールするのも、吸音の役目です。
それから皆さんの中には音が熱なんて発生してるの?と思う方もいると思いますが、音は実際人間には感知出来ないほどの熱を音は発生させてます。
この様に音をコントロールする役目を持っているのが吸音で、不快な反響音を減らし、室内の音響の重要な役割をしています。
一方防音(遮音)は単に音の大きさを抑える事だけを目的とした処置の事を言います。ですから、音楽主体のお部屋には防音よりも吸音は重要な役目を持っています。吸音は多少防音の補助的な役割をしている程度で、吸音自体には防音性があまり無いと認識してください。
吸音は材料等に入って来る音のエネルギーに対して、吸音されたエネルギーとの対比で表したものを吸音率と言い、使用面積に合わせて平均化したものを平均吸音率としています。数値が高い方がより良く吸音することを表しています。吸音は周波数帯域によっても影響されます。
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