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1992年にアラスカのチルクート・トレイル国立歴史公園を歩き、1898年のクロンダイク・ゴールドラッシュを追体験した。その時代背景はジャック・ロンドンの小説「野生の呼び声」 、「白い牙」 のテーマにもなり、また両作品とも何度も映画化され(「ホワイト・ファング」 )、日本人にも馴染みあることと思う。チャップリンの「黄金狂時代」 も、まさにこの怒涛の時代を描いたもの。マリリン・モンローの「帰らざる河」 のクライマックス、筏下りシーンも当時の夏の旅のスタイルを表している。
一説にはこのゴールド・フィーバーは、当時のアメリカの船会社が旅行熱を煽り立てた結果だという。暴走、そう言ってしまえば身もふたもないが、是非はともかく、それがアメリカ人のフロンティア・スピリットなのだろう。
山を越え、ツンドラ地帯を横断し、レイク・ベネットの畔に立った時、当時のゴールド・シーカーたち(金鉱掘りやビジネスマンから、酒場女まで)が目指した最終目的地、カナダ北極圏のドーソン・シティに自分も行ってみたいと思った。 |