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バッドラック *****今週2回も遭遇したバッドラック*****

いつものようにアキちゃんと居酒屋にて、酒をカッくらい肉ジャガを突いていた。
「きゃーっ、髪の毛〜」アキちゃんが食べ終わる寸前に、一本の黒くて長い髪の
毛に気付き悲鳴をあげた。私は箸をつけなかったので、ホッと胸をなでおろした。
帰りにチェックを見ると、ちゃっかり肉ジャガの文字と共にチャージされてるで
はないか。「べらんめぇー。てめぇーらーワシ等をなめとんのかぁーこのサクラ
吹雪が目に入らんのけぇー」と、遠山の金さんの如く片方の肩を露にして叫んだ
ことは言うに及ばず。肉じゃがの文字をチェックから抹消してもらった。

二日後のランチ。グランドセントラルステーション地下にあるオイスターバーの
クラムチャウダーは5ドル程度で安くて美味い!というので、早速オーダー。そ
の上、カウンターの向こうで白髪のおばちゃんが、「このクラブサラダはお薦め
なのよー。美味しいのよードレッシングはグリークテイストでね、絶対食べてみ
てよ。」という推しの強さに負けてオーダー。クラムチャウダーは味OK、そし
てサラダも『カニかま』みたいな味だけどOKだった。空腹も落着いて、同行し
た女の子たちと会話していた。と、突然、ガチャピン(Byひらけポンキッキ)
を透明にしたような、緑の芋虫の小さい奴がセッセと私が食してるサラダ菜の間
から這い出てきた。セッセ、セッセと、そいつは私の皿を這い回る。目を凝らし
て見ると、そいつのお腹の部分が縮んだり伸びたりと、伸縮運動を繰り返しセッ
セ、セッセと皿の端まで這っていった。「ちょっと待ったー。」と叫んでも、そい
つは動きを止めず、皿の裏に回りこんだ。私は、一瞬たじろいだ。だが証拠を見
せておかなければと、しっかりしてそうなウエイトレスの若い子に「ここに、ほ
ら。」と、皿を手にとって裏側を見せる。皿の裏側に張り付いたガチャピンは、
無重力の宇宙空間にいるように、上に居たときと同様の速さでセッセと這い回っ
ていた。

若いウエイトレスは、皿をサッと流しに置いた。そして何食わぬ顔で仕事を続け
た。テーブルに置かれたチェックを見ると、サラダの25ドルはチャージされた
ままだった。「べらんめぇー。てめぇーらーワシ等をなめとんのかぁーこのサク
ラ吹雪が目に入らんのけぇー」と、遠山の金さんの如く片方の肩を露にして叫ん
だことは言うに及ばず。「姉ちゃん、ガチャピンは、このサラダに入っていたん
だよ。」と私が指摘すると、「あぁーそうだったの。知らなかったわ。」と彼女は、
白髪のウエイトレスにチェックを渡し、「虫がいたのよ、マネージャーに言って
きて。」と指示していた。結局、サラダの文字はチェックから抹消されたが、ガ
チャピンの収縮運動が、私の頭の中から消え去ることは一生ないだろう。

Grand Central Oyster Bar & Restaurant
Grand Central Station
89 East 42St
New York, NY 10017
212-490-6650
 
 


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