*****レイとの初デート編*****

レイ(夫)と初めてのデートをするまで、私は日本食のレストランで働いていた
ため、なかなか連絡が取れなかった。彼の方も当時は夜中にマシーンルームに居
なくちゃならない夜勤などもあったから、私の方から折り返し連絡できなかった。

ルームメートのジローちゃんが「レイさんって人から電話があったよ。」との伝言、
何度も、すれ違い。「今度かけてみて居なかったら、諦めよう。」とレイは受話器
を握る。私に騙された。とまで思っていたという。そのラスト・コールに出た私。

「じゃぁー映画でも。」と、お決まりのパターン。週末、2時間は遅れるジャマイ
カン・タイムも、さすがに初デートには数分の遅れ<それでも遅れる凄い奴!>
で、レイがイーストビレッジ地下室の私の家へ迎えにきた。クラブの暗がりで出
会ったから、太陽の下にさらされると、一層、童顔なレイ。

映画館へ歩いて行く。この時観たのは、アーノルド・シュワルツ・ネッガー主演
のイレーザー。私は、高校生の初デートのように何故か緊張していた。そして、
映画も中盤に差し掛かった頃、No.1に行きたくなった私<アメリカでは小便が
No.1で大便がNo.2という合言葉がある。>

もう終わるかなぁーと、映画のクライマックスが近づいているが、「レストルーム」
の一言を告げるタイミングが掴めない。映画のストーリは頭に入らないほどに、
ジワジワと尿意が迫ってくる。

ダッダーン大音響の度に、私の膀胱は刺激される。最大容量は500〜800ミリリッ
トルだというが、既に1リットルの大台にまで膨れ上がってるといえるレベルだ
った。

我慢も限界に達し、クライマックスの直前「レイ、レストルームに行ってくる。」
と言い残し、トイレへ駆け込む。便器の四方八方へ飛び散るほどに体外へ放出さ
れる勢いの増した尿が・・・ここまで表現する必要はありませんでした。

さて、席に戻ると映画はクライマックスを終え、主人公の二人がラブラブなシー
ン。「君、クライマックスを見損ねたね。」と、レイが冷静に言う。外に出てから
レイが映画のクライマックスを説明してくれた。「クライマックスを観なかったか
ら、つまんなかったでしょ?」と、レイ。「まぁーたいした映画じゃなかったわね。」
と強がってみせる。

イーストビレッジのレストランも、当時あまり知らなかったのでレイがBBQ<バ
ーベキュー・レストラン>に行こうと言い出す。彼は、バッファローウィングを
オーダーしたが、「油っぽい。」と、一言。ちょっとしか口にせず、コーンブレッ
ドを主に食べていた。

家族構成などといった、他愛のない話で食事は終了のゴング。「僕はこれから仕事
があるから。」とレイは、さっさと車に乗り込む。

窓を開けて、「また今度。」などと話していたら、「ちょっと待って。」とレイが車
から降りてきて、軽く唇に挨拶のキス。「初めてのデートでキスを嫌がる人もいる
けど、too lateだよ。」という名台詞を残したのであった。

なんて爽やかな男なんだろう。こいつはバージンに違いないぜ。と、までは思わ
なかったが、久々に恋愛の初心に返った気分で最高のデートだった。しかし、僕
等が初エッチをするまで半年以上かかったことは、付け加えておこう。

そのエピソードは次回
 

BBQ Restaurant
132 Second Ave.<bet.8-9St>
New York, NY 10003-8305
Phone:   (212)777-5574
 
 


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