*****ハーレムの夏!マーカス・ガーベイパーク周辺の模様*****
「ハーレムのマーカス・ガーベイパーク周辺は、夏になるとアフリカン・ドラム
やカリビアンのスチール・ドラム<カリブの島トリニダードで考案された、ドラ
ム缶から作る打楽器>が奏でる音楽が鳴り響いている。」
そんな風に書けば、羨ましいなぁ〜かっこいいなぁ〜さすがブラックの多いハー
レムって、タダで生の演奏が聴けるなんていいなぁ〜。と羨ましがる読者もいる
かもしれない。
しか〜し! この近辺に住んでると騒音公害に悩まされる季節なのであ〜る。う
るさ〜い静かにしろ〜と荒れ狂って頭に「神風」と書かれた日の丸の鉢巻を巻い
て駆け出したくなるくらいにアフリカンは、平日であろうが週末であろうが昼す
ぎから、ドンドコドコドコ太鼓を叩きはじめる。
ひどい時は、夜の10時まで太鼓の音が轟きつづけるのだから、たまったもんじ
ゃない。晩飯食わなくていいのか? 昼から晩まで叩きっぱなしで疲れないの?
アフリカン・ドラマーたちよ。
一瞬アフリカに来たのかな? ブッシュマンに会えるかな? という感覚に、さ
いなまれるほど環境はアフリカのリズム。家でビデオを観ようとフランス映画を
観てたってBGMはアフリカン・ドラム。クラシックを聴いてたって、リミック
スにアフリカン・ドラム。静かに推理小説を読もうとしてもアフリカン・ドラム
が耳について、体がリズムを刻んでしまう。
確かに、身を入れて聞けば、いい音楽ではある。でも3年目なので、さすがに飽
きたぞ。スポーツクラブでもアフリカンのクラスに行く気がしなくなった。カラ
フルなインコみたいな衣装をつけたアフリカンのドラマーがクラスの演奏に駆け
つけたりするんだから、勘弁して〜って感じ。
とどめを刺すように9月が近づくと、カリビアンもスチール・ドラムの演奏活動
を始める。ブルックリンで毎年行われるカリビアン・パレードに出るための練習
だ。週末には午前1時すぎまでスチール・ドラムの音が鳴り響く。なので、ご近
所さんな私たちはスチール・ドラムの音を子守唄に眠るわけだ。
日本では正月に芸能人かくし芸大会でしか見たことなかったスチール・ドラムの
演奏。芸能人の緊張状態と違って、カリビアンは演奏を心から楽しんでいるとい
った様子。カリブの青い海がそこにあるような、明るく清みわたった音。アフリ
カン・ドラムと違ってドラム自体にメロディーがあるので楽しい。でも3年目な
ので、さすがに飽きたぞ。とっととパレードが終って欲しいものだ。
騒音のため電話の声さえ聞こえないから、涼しい日でさえ、夏は窓を閉めきって
生活しなければならん。その上、一日中、人々が外に立ってるので、こっちの方
が外界から遮断されてる気がする。昆虫になって、ガラス張りの虫かごに閉じ込
められてる私。昆虫のタイプでいえば、働かないコオロギあたりか。
そういえば、ブラックの人たちは音楽を大音量で聞くのが常識だ。車の中からも
ボコボコスカチャカ音楽が聞こえてくるから、最新のラップミュージックなんて、
いつの間にか覚えてしまう。これは白人も同じ。アメリカではレストランに行け
ば大音量で音楽が流れてるから、まともに会話ができない。喋ってるうちに喉元
に力が入って、声がかれるかと思うと、ハイなドラエモンの声までトーンが上が
る。
考えてみると日本のカラオケも大音量だなぁ〜。ということは、世の中の人は大
音量が好きなのか? そういう私もカラオケに行きたい。新しい歌、練習しなく
ちゃ〜。皆さん、アフリカンに対抗して大音量カラオケ大会をマーカス・ガーベ
イパークでやってみませんか?
アフリカン・ドラムやスチール・ドラムの生演奏が聴けるマーカス・ガーベイパ
ークの場所:124STの5Ave付近。

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