ホーミーとは何ぞや? (平成10年12月18日、16年1月4日)

 ホーミーは「岩山を吹き抜ける風の音」を真似る事が起源という10世紀頃から続くモンゴルの伝統的な発声法で1人で2つ以上の音を同時に発声します。低い音は喉から絞り出す唸る様な音で高さを一定に保ちます。これが高い音へのベース音となります。一方高い音は口の開け方や舌の位置を微妙に変化させ、ベース音を基に口腔内部で生成する共鳴音で、この音階を自由にコントロールします。聴く人は後者の高音の旋律を耳で追う事になります。これを初めて聞くと不思議な音なのでかなりのカルチャーショックを受けます。でも原理は簡単で倍音を利用しているのです。人間の発する音の中にはいろんな周波数成分が重なっていて(それゆえに声質に個人差が生じる)、この中の周波数が2倍となる倍音を取り出して強調・共鳴させれば良い訳です。名人になると笛の様な音色で自由に音階を制御出来る様になります。
 音楽的な音の組み合わせを示す和声分類はバグパイプと同じくドローンの一種です。バグパイプの場合も空気の抜けるパイプ穴(これをドローン管と呼ぶ)から一定の高さの音が連続して奏でます(通奏低音)。
 これを「喉歌」(ThroatSinging)と呼ぶ場合が有ります。各地に類似発声法が存在し、地域によって呼び名が異なるので、ホーミーを含めた総称です。ロシア連邦の各地、特にアルタイ周辺に同様な発声法が数多く?有ります。モンゴルではホーミー(khoomij,khoomii)と呼び、ロシアのトゥヴァ共和国ではホーメイ(khoomei)、ハカス自治州ではハイ(khai)、アルタイ地方ではカウイ(kay)と呼びます。喉歌はこれらの総称です。
 ホーミーには胸ホーミー、喉ホーミー、口ホーミー、ハリヘラホーミーの各種類が有ります。通常一般的に歌われるのは喉ホーミーです。このホームページの「ホーミー演奏」で歌っているホーミー種類も喉ホーミーです。口ホーミーはこの喉ホーミーに唇で拍子をつけたもの。胸ホーミーは共鳴させる場所が胸の中なので、喉ホーミーに比べこもった音になります。ハリヘラホーミー(ハルヒラ)は低音のホーミーでチベット仏教でお教を唱える時の感じです。
 ホーミーは馬頭琴(モリンホール)を伴奏楽器として歌います。馬頭琴とは中国の胡弓の仲間で、リュート属の擦弦楽器に分類されます。弦が2本で棹の頂上部分に馬の頭部をかたどった飾りが付いた弦楽器で、両足で挟んで弓で弾き演奏します。

 余談でありますが、このホーミーの音声には人間の耳には聞こえない20kHz以上の高調波成分が含まれ、聞く人の脳波をアルファー(α)波に誘導する効果が有ります。アルファー(α)波状態とはリラックスした時の脳波で各人保有の潜在能力を引き出す効果も有ります。又、脳波がアルファー(α)波になると人間が本来持っている自然治癒力と免疫力が向上します。即ち癒しの効果が有るのです。ハイ!
 アルファ(α)波やシータ(θ)波の発生装置を開発している脳波の専門家、「脳力開発研究所」の志賀一雅所長は、「耳には聞こえない超高周波音」ページで次のように述べています。  
 耳には聞こえない音ですが、いろいろ調査しますと、超高音が心と体のリラクセーションに有効であるという研究がありました。
 23.49KHzに意味があると強く主張しますので、コストがかかりますが水晶発振器を備えることにしました。
 NHK放送技術研究所の調査によりますと、モンゴルのホーミーという発声法で、
 23.5KHzの超高音スペクトルが強く含まれている
ことが分かりました。
 ホーミーの歌を聞くと、さまざまな病気が癒されて元気になるということです。
 インドネシアの民族楽器の中に20KHz以上の音が含まれているものがあり、
 この楽器の音楽を聴くと、心身ともにリラックスできるということが、国立教育研究所の研究員が報告しています。
 
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