空と文字(FIELD)


〜 日本での留学準備編 〜



アイルランドには緑がいっぱい。  ポストも電車も。。。 


●どうしてアイルランドなの?  
 私が留学先にアイルランドを選んだのは、とっても単純な理由だった。「みんながあんまり行かない英語圏へ行きたい!」 そこで、以前1ヶ月短期留学をして以来結構イギリスを気に入っていた私の頭に浮かんだのが、お隣の国アイルランドだった。
 すぐ隣にあってイギリスとなんだか似ているようだけど、実際アイルランドに行ったことのある人の話は聞いたことがない。 何が違うんだろう?どんな国なんだろう?妖精の国ってほんとかな?、、なんてどんどん興味が湧いてきて、あっさり気持ちは固まった。特別な理由なんて全くなかった。

●いつ行くのがベスト?
 1年以上の留学ならば関係ないが、短期の場合はいつ行くのかによってかなり状況が変わる。
 私の場合、最初の留学は9月上旬から4ヶ月。つまり秋から冬にかけて。そして2度目は7月半ばから9月半ばまでの2ヶ月という夏真っ盛りのとき。気候で考えるのならば、やはり春・夏がベストだと思う。日照時間も断然長い(真夏は夜10時近くまで明るい。反対に真冬は夕方5時頃にはもう真っ暗、、、)ので1日の行動時間が長くなる。
 日本人の少ない時期を選ぶのなら、日本の大学が休みでない時期を選ぶべし。つまり1月、4月〜6月、10月〜12月は狙い時だろう。だが全く日本人がいないというのも結構寂しかったりするもの。そこのところは自分の性格も考えた方がいい。
 「外国のクリスマスやニューイヤーを経験したい!」と思ってわざと冬まっさかりを選ぶ人もいるが(私もちょっと期待していた)、アイルランドはとても地味でなので、あまり期待はしない方がいい。暖流の影響で以外と温かいので、雪もめったに降らない。やっぱり冬はお勧めできないな。。。

●アイルランドのどこに行くか
 場所もかなり重要。大きく分けると首都に行くか、地方へ行くかの2つの選択肢がある
“不便な生活はしたくない”、“留学中に他の場所にもたくさん旅行をしたい”、“日本人が多くても構わない。。。”というのならダブリン。地下鉄まではないにしろ市内バスは充実しているし、郊外電車もある。長距離バスの拠点でもあり、地方から出発するより料金も安く設定されていて旅行には有利。
 一方地方の魅力は、おだやかな生活を送れること。全般的にアイルランドの治安は良好だが、首都のダブリンではスリや強盗が結構いるらしい。また外国人留学生も比較的少ないので、小人数の徹底した授業が受けられる可能性大。ただしこれは学校の規模にも十分左右されるので、いくつかの学校を比較したほうがよい。

●学校を選ぶ
 アメリカやイギリスほどではないにしろ、アイルランドにもたくさんの語学学校がある。特にダブリンには集中していて、どこがいいやら迷ってしまう。
 まずは資料集めだが、書店で売られている留学のガイドみたいな本を見たり(たいていイギリス版にアイルランドも載っている)、留学を斡旋しているエージェントに足を運ぶか資料請求をするといい。
 授業には総合英語コースの他に、ケンブリッジ英検などの対策コースやコンピューターなどの専門を学ぶコースなどがある。また、午前・午後・終日の3つが選べるが、大抵の留学生(特に日本人)は午前コースのみをとり、午後は街をふらふらして過ごす。友達を作りたいのならば午前のコースのみをとるのがおすすめ。私の場合、最初の留学では予算をけちって初めは午後のコースだけをとっていたのだが、クラスにほとんど日本人がおらず午前中の時間のつぶし方にも困ったので、途中で午前のコースに変えてもらった。
 ちなみにアイルランドの大学に入学するのは非常に難しいという噂。大学の数自体がそれほど多くないので、レベルが高いようだ。TOEFL600点以上は必要らしい。どちらかといえば大学院の方が入りやすい。(もちろんすでに大学の学部を卒業していなければならない)

●学校とスティ先の手配
 これに関しては自分で学校に問い合わせるか、エージェントを通して手配してもらう方法がある。自分でやったほうが通常安くつくが、英語での問い合わせに自信がないとか、返事がなかなか来なかったときの対処のことを考えると面倒、という人は代行してもらったほうがいいでしょう。現地オフィスを持つアイルランド留学クラブさん(在Westport)や、ニチアイさん(在Cork)は手数料がかからないそう。アイルランド留学クラブさんには実際にお邪魔させてもらったことがあるが、小規模ながらも幅広いネットワークを持ち、丁寧な対応、さらに授業料のディスカウントも受けられるのでお勧め。
 私の場合は手配は自力でやったのだが、現地の学校からの返事が速やかに届いた(二週間弱後)ので問題はなかった。英文レターの書き方に関しては、書店で販売されている留学関係の本に大抵載っている。私の2度目の留学は2001年。今現在はメールでのやりとりだけでも十分かもしれない。
 スティの種類には、@ホームスティAフラットを借りるBホテルやユースに泊まる、の3つがあるがまずはホームスティをしてアイリッシュの生活を垣間見るべき。慣れてきたら他の留学生数人でフラットをシェアしてみるのも面白い。(フラットメイトはトリニティーカレッジの掲示板等でよく募集を見かける。)Bはあまりメリットはないと思う。
 なお真夏などのシーズンでない限り、現地で飛びこみで学校を探すことも十分可能。数日ホテルやユースに泊まって自分の目と足で学校を確認して決めるのもいい。

●航空券の手配
 航空券にはピンからキリまである。そりゃあ安いにこしたことはないので、まず格安航空券を利用することは常識として、自分の条件に合わせて航空会社を決める。
 まず、現在のところ日本からアイルランドへの直行便は出ていないので、必ずどこかで1度乗りかえる必要がある。
 「とにかく早く着きたい!」というのなら、JALやANA、英国航空、ヴァージンアトランティック航空でロンドンへ行き、別便に乗り換えてアイルランドへ入るのがよい。(所要時間は約12時間)だがちょっと料金が高い。
人気があるのはKLMオランダ航空。アムステルダム経由でアイルランドに入り、料金も比較的安い。
 「乗れれば何でもいい、とにかく安く!」というのなら、他にもいろいろある。名古屋空港発の私の場合、最初の留学時は1年間オープン(帰りの便を予約しない)という条件の中で最も安かったマレーシア航空を選択。途中マレーシアの首都クアラルンプールでのトランジットを含め、名古屋からロンドンヒースロー空港までの所要時間は丸1日。そして2度目は6ヶ月オープンの条件で2番目に安かったタイ航空を選択(ちなみに一番安かったのはやはりマレーシア)こちらはバンコクの空港での待ち時間が11時間もあり、合計所要時間約30時間・・・。かなりの体力勝負であった。

●パスポート・ビザについて
 もちろんパスポートは早めに取得のこと。ビザについては、アイルランドはイギリス国内扱いとなるので、6ヶ月以内ならば必要ない。ただ、3ヶ月以上滞在するのであれば現地で外国人登録とやらをしなければならないらしい。
 私の場合4ヶ月だったので必要だったのであるが、めんどくさかったのでしなかった(いいのか?)。イギリスからの出国の際に何か言われるのではないかと内心ドキドキしたが、何もなかった。イギリス(アイルランドを含め)という国は、外から入ってくるものに対しては慎重だが、出て行くものに対してはあまり厳しくしないようである。(だがあまり長期の滞在をするのならやはりしておいたほうがいいだろうけど、、。)ダブリンにエイリアンオフィスがあるので現地で問い合わせを。ただし噂によるとエイリアンオフィスはいつも外国人による長蛇の列ができており、職員の態度はかなり傲慢かつ怠惰。さんざん待たされたあげく書類の不備で再度出直し・・・という事態が多々あるらしい。要覚悟!
   
●ネット環境について
 現地でインターネットやメールのチェックをしたいという人はどうすればいいか。自分でフラット等を借りて生活するのであればパソコンを持っていくのがよいのだろうが、そうでないのならネットカフェを利用すれば十分だと思う。なんといってもパソコンを持ち運びするのは何かと厄介だし、ホームスティであればその家の人の許可がなければ接続することができない。
 ある程度大きな町であればたいてい1つはネットカフェがある。ダブリンには特に多く、カフェ同志の競争も激しいのでかなり安く利用できる。Temple Barスクエア近くにあるInternet Exchangeでは20分1ユーロ(2004年4月現在)。日本語のフォントが入っているパソコンも珍しくないので、日本のサイトを見ることも日本語でメールを打つこともできる。事前にWEBメール(Hotmail等)のアドレスを取得しておくとよい。
 最近はたいていの語学学校でインターネットが使えるようになっているので、それも事前に調べておくとよい。

●留学生活に必要なもの
私が留学中に必要としたものをあげると、、、(パスポートや航空券は省く)

1) トラベラーズチェック ・ キャッシュカード
 多額の現金を持って行くのが不安であれば、トラベラーズチェックあるいは海外のATMで使用できるキャッシュカードが不可欠。
 トラベラーズチェックはユーロ建てにすることになる。ユーロは
イギリスを除く多くのヨーロッパ諸国でも共通の通貨となるので大変便利。なお現金よりもトラベラーズチェックの方が多少換金レートがよい。
 最近は海外で手軽に現地通貨を引き出せるキャッシュカードも増えてきている。アイルランドでは至るところに24時間使用可能なATMが設置されているので一枚あると非常に助かる。CITIBANKで口座を持てば引き出し手数料は無料。

2) クレジットカード
 これは必ず1枚は持っておくべき。VISAをはじめ大手の会社のものなら、ほとんどの店で使用可。ホテルなどの支払いにも使えるし、クレジットカード対応の公衆電話にも使える(結構たくさんある)。ATMから現金を引き出すこともできる。レンタカーを借りる際等に、身分証明書にもなる。また、ツーリストオフィスで宿の予約をしてもらう際、クレジットカード番号がないと予約を受けつけてもらえないので要注意。

3) ホストファミリー等へのお土産
 実は最初の留学のとき、私はこれを用意して行かず失敗した。「そんな気を遣うのは日本人くらいしかいないでしょ」と思っていたのだが、結構他の国の留学生も持ってくるのである。留学生の受け入れに慣れているファミリーは、もらうのが当たり前となっていることがあるのでぜひ渡すべき。コミュニケーションの第1歩ともなる。
 何を渡すかは人それぞれだが、私がダブリンでスティした家では、以前に来た日本人の女の子がプレゼントしてくれたという“きんさん・ぎんさんの人形”がリビングに飾られていた。そういうものがうけるのかとちょっと感心したものである。
 全く思いつかないというのなら、ちょっと日保ちのする食べ物なんかいいかもしれない。特に“純日本”のもの(あられとか)である必要はなく、日本で作られた洋菓子(マドレーヌとか)なんかでもいいと思う。その方がよっぽど“外す”心配がない。ちなみに2度目の留学の際、私が持って行ったのは福砂屋の「カステラ」。さほど珍しいものではないが、可もなく不可もなく、無難な品だった様子。
 また、向こうで知り合った他の国の留学生に「仲良くなったお礼」として何か渡したくなることがあるかもしれないので用意するといい。これは純日本的なものがいい。こけしでも、扇子でもいい。ホストファミリーと違って日本人慣れしてない人がほとんどなのでかなり喜ばれる。

4)英和・和英辞典
 軽くて中身の充実している電子辞書が理想的。いつでもすぐにわからない単語を調べられるよう、1つ(1冊)カバンに入れておきたい。向こうではまず手に入らない。英英でいいのであれば現地調達という手もあり。

5)フィルムたくさん
 最近はデジカメが主流になっているが、私はどちらかといえば普通のカメラ派。日本で買うのに比べてアイルランドではフィルムはかなり高い。写真をたくさん撮るのであればたくさん持って行くべき。ただし最近は現像の際に新しいフィルムを1本サービスしてくれるところが多いので、それを上手く活用すれば永久にフィルムがなくならない・・・ということになる。
 現像はやや現地の方が安いと思う。日本のフィルムを現地で現像、これが賢い。ちなみにプリントサイズはやや大きいので、「日本の通常サイズじゃないと嫌」という人には向かないが。ちなみにカメラに入れる電池も8ポンド(1500円くらい!)もして高かった。

6)ウォークマン・ラジオ
 ダブリンだとたいていスティ先と学校がかなり離れている。だから通学途中のバスや電車の中での暇つぶしに結構重宝する。CDウォークマンなら、向こうでしか手に入らないCDを買ってすぐ聴くということもできる。
 ラジオ付きの(カセットの)ウォークマンを日本から持ってきている子がいて、「こっちでもラジオ使えるんだよ」と言っていたので、それも重宝しそう。ちなみに私は向こうでラジオを買ったことがある。15ポンドくらいで買えるが壊れやすい。(実際壊れた。Phillipsというメーカー)

7)日本食
 ダブリンにはアジアンマーケットといって日本食をはじめとしたアジアの食品、食材を売る店がある。しかしめちゃくちゃ高い!とてもじゃないがしょっちゅう買って食べるというわけにいかないと思うので、恋しくなりそうなものは迷わず持って行くべき。インスタントの味噌汁とか、日本茶とか、ほんとにありがたく感じる。品揃えにも不安あり。
 ダブリンやコークには日本食レストランもあるが、これまた高いし、あんまり味を期待しない方がいいらしい。

●非常事態に備えて・・・
 慣れない土地、ましてや言葉のろくに通じない外国だから、予想のつかない事態が生じることもあると思う。
 
 まず第一に考えられるのが、怪我や病気。いくら体力や健康に自信のある人でも100%起こらないとは言えないはず。そんなときのために、日本で海外旅行傷害保険に入っておくのが賢明。保障額を低くして、必要なものに対してのみ掛ける組み合わせ型のものにすれば、比較的安く加入できる。AIU保険のような大手であれば、留学生用の保険も用意しているので資料請求してみるとよい。「どうしても余分なお金は払いたくない!」という人は、保険付きのクレジットカードを持つという手もある。数千円の年会費のみで1年間OK。ただし加入後1ヶ月経たないと適用できないなどカードによって条件があったり、通常3ヶ月ほどの短期滞在の場合にしか有効でないので注意。
 保険の対象にならないものもある。その代表が歯。「突然親知らずが痛み出した!!」「食後のおやつのせいで虫歯が!!」という不幸は突然襲ってくるもの。実際私の友達が帰国の1週間くらい前に親知らずの痛みを訴えた。語学学校の先生に「保険がないので歯医者に行けない」と言ったら、「保険がなくともそれほど高くないわよ。行ってらっしゃい」と言われたが、結局日本に帰るまで我慢していた。診療費もさることながら、外国で歯の治療を受けるなんて想像するだけでなんと恐ろしい、、、。歯医者にはかかりたくないものだ。そのためには事前に親知らずを抜いておく、食後の歯磨きを欠かさないなど、それなりの予防策を心掛けたい。

 次に考えられるのが金欠。アイルランドの物価は決して安くない。ましてや週末は暇なので小旅行に行こう!なんてことをしょっちゅうやっていたら、あっという間に予算オーバーすることも十分ありうる。計画的にお金を使うことが必要である。
 
 こちらが困った場合についてばかり考えてみたが、日本にいる家族らが連絡を取りたいこともあるだろう。いつでも何らかの手段で連絡が取れるようにしておくべき。家族がEメールを使いこなせる場合はそれでいいだろうが、そうでない場合は電話や手紙で連絡が取れるように、滞在先とアイルランドへの電話の掛け方や手紙の宛名の書き方を教えておくことも忘れずに。



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