

| 留学中の週末等を利用して、何度か国内旅行をしました。 どれも思い出深い旅・・・その記録です。 |
アラン諸島最大の島、Inishmore |
1996.9.13〜15 ゴールウェイ〜アラン諸島の旅(2泊3日) 留学前から「絶対行ってみたい!」と思っていたのがアラン諸島。アイルランド本土西に浮かびヨーロッパ最西の地といわれる。そのまさに最西の地には海面から約90mの腰のすくむような崖(ドン・エンガスDon Aonghusa)がある。
初めて乗る長距離バス(Bus Eireann)。ステーション内で片道より割安の往復チケット(10ポンド。片道だと8ポンド)を購入し、おもてに目的のバスが来るまで出口付近で列に並ぶ。しばらくして私たちの後ろに、日本人の男女数人が並んだ。「この一行も土日の小旅行組だな、、」とちらっと思う。 ダブリンを離れるととたんに田園風景が広がる。こんなのどかなバスの旅が他にあろうか、という感じ。途中Athloneという町で停車し休憩。(売店とトイレがあっただけ)ダブリンから約3時間半で目的地Galwayの街が見えてきた。 事前に宿はダブリンのツーリストインフォメーションで予約しておいたのだが、Tとは別々の宿だった。(Tの方が先に予約し、私が後から便乗したため)Tの予約したB&Bを途中に発見し、すぐさまバスを下車。B&Bというよりもホテルではないかと思うくらいしっかりした建物だった。これでたしか12ポンドくらいだと言っていた。Tがチェックインを済ませた後、今度は私の宿へ。駅前のユースホステルで、ダブリンのChristchurch近くにもある“Kinlay House”(一泊10.5ポンド)。入り口が2階にあってやや分かりにくいが、中はかなり広々としている。かぎを渡された部屋は4人部屋で、2段ベットが2つ。窓際の上段に場所を取り、貴重品以外の荷物を置いて再び外へ。 明日のアラン行きフェリーのチケットを買うため、すぐ正面のインフォメーションへ。Tが先にチケット販売のカウンターを見つけ、私が他のところを見ている間にちゃっかり自分の分だけ購入していた。普通そういうときは2人分買うでしょ、、、とTの行動に疑問を感じつつも、私もチケットを無事購入(往復16ポンド)。明日の朝出発し、向こうで1泊。翌日の昼すぎにGalwayに到着。これで一安心、、。 夕食は中心地を散策しながら見つけたお値打ちそうなレストランにて。Tは「魚が食べたい」と言ってPlaice(カレイ)を注文し、どでかいPlaiceと山盛りのチップスに大満足していた(約7ポンド)。夕食後、「明日フェリー乗り場で現地集合」ということでTと解散。Tは暗闇の中、中心地からやや外れた自分の城へと帰って行った。やはり宿は中心地に限る、とこのとき私は思った。
朝食後フェリーの時間まで少し余裕があったのでガイドブックに載っていたSpanish Archを見に行った。しかしただ古びた門があるだけ。特に感動はなかった。 いよいよフェリーの出発時間。この日は天気は良かったが風が強かった。出発して陸から離れるにつれてどんどん冷たい風が強く吹き付けた。小型のフェリーのため風をしのげず、用意周到なTはセーターを着ていたので平気だったようだが、私は厚手のシャツのみだったのでめちゃくちゃ寒かった。 寒さをこらえること約2時間半。ようやくInishmore島に到着。フェリーが止まるとさっきまでの寒さがうそのようだった。到着した港にはミニバスが何台か止まっていて、運転手が客引きをしている。この島を巡るには徒歩では無理なため、ミニバスか馬車を利用するか自転車をレンタルすることになる。Tは自転車にすると言ったが、体力のない私はやや悩んだ末ミニバスにすることに決めた。どちらも料金は同じ5ポンドなのだ。 私の乗ったミニバスには、他にアメリカ人だがカナダ人だかの親子(両親と小さな娘2人)が同乗していた。絶壁Du'n Aonghasaへ向かうため北上するバスは、途中必死で自転車をこぐ観光客をどんどん追い越して行く。なかなか気分爽快。この土地の人はゲール語(アイルランド語)を母語とするが、観光者に対しては英語で説明してくれる。だがやはりアイリッシュの英語は難解で、運転手の言ってることはあまり聞き取れない。。。 Du'n Aonghasaに到着。崖まではバスでは行けないので、ふもと(?)で停車する。なだらかな丘になっていて、崖までたどり着くのに結構歩いた。Du'n Aonghasaはまさに絶景!端までおそるおそる近づいて下を覗くと、、、、はるか下に海面があるのみ。こりゃ落ちたらひとたまりもないな、なんて思う。 呆然としているとジャージを着た日本人の女の子(S)に声をかけられた。「ダブリンから一緒だったよね」と言われて思い出した。バスステーションで私たちの後ろに並んでたグループの1人の子だ。単独行動が好きで、仲間とは別行動をしていると言う。私とTが2人でいるのを見て「新婚旅行かと思った」だって。とんでもない! 丘を降りる間、お互いのいろんな話をした。そしてSとはホステルが同じということで、再会できることを確認して別れた。ちなみに今回もTとは別の宿である。Du'n Aonghasaを出るとさらに北上し、こじんまりとした修道院跡地を見学。ミニバスに乗った港に戻ってツアー終了。料金は下車した時に払った。さて、予約したホステルを探さねばならぬ。しかし住所しかわからない。これは困った、、、。とりあえずメインストリートを北上しながら通りすがりの人に「このホステルはどこですか?」と聞いてみるが誰も知らない様子。10分くらい歩いてもそれらしき建物がない。不安になってきた頃1人のおばちゃん(多分アイリッシュ)に尋ねてみると、近くに止まっていたミニバスの運転手に「この子をここまで連れて行ってあげて」と頼んでくれた。「お安いご用!」といった具合に運転手のおっちゃんがOKし、私1人を載せたミニバスは発車。変なところへ連れて行かれたらどうしよう?お金たくさん取られたりして、、、。とびくびくしていたが、ものの数分でホステルに到着。ミニバスは私を降ろしてブーンと去って行った。なんて親切なんでしょう、、、。 さて、ホステルにチェックイン。まだ4時くらいだったためガランとしていた。部屋はまた4人部屋で、1泊7.5ポンド。部屋に荷物を置いて再び港の方へ。港の少し手前がInishmore島の中心地Kilronan村で、レストランやパブ、土産物の店等がある。有名なアランセーターを買おうと思ったが、本物は高い!断念せざるを得なかった。 いろいろ店を見ていたら、再びSと出会った。かなり北の果てまで行って戻ってきたらしい。2人で近くの浜辺へ行くと、夕暮れの海がとってもきれいだった。しばし時の経つのを忘れていたら、あっという間に日が暮れた。ホステルに戻る前に一杯ひっかけることにする。実はこれが私にとってアイリッシュパブ初体験!ちょっと前Tに「一週間もアイルランドにいてまだギネス飲んでないの?」と馬鹿にされたばかりだったので、思わず1パイントを注文した。Sは飲んだことがあるということで、ハーフパイントにした。すぐにどでかいパイントグラスにスレスレに注がれたギネスが目の前に出てきた。初めて飲んだ感想は、、、「苦い」。まあ、最初は誰でもそうらしい。 グラスが空になり身体もほてってきた頃パブを後にした。外はすっかり夜。しばらく歩くとあたりに全く光がなくなり、「ほんとにこの道で合ってるの?」と2人とも不安に、、、。まさに闇の中を手探りで進んでいる状態。だんだん恐怖を感じてきて、2人で腕を組んで歩くが宿が一向に見えてこない。やっかいなことにトイレにも行きたくなってきた。だがこんなとこでは済ませたくない〜。すっかり酔いもさめて半泣き状態で進みつづけると、ようやくホステルに到着。あんな恐ろしい思いをしたのは久しぶりだったな、、、。
ホステルに戻って朝食。Sと一緒にアランに来た日本人グループに同席させてもらった。男の子が3人、女の子がSも含めて4人。みんなダブリンで同じ語学学校に通っているとのこと。食事はトーストとシリアル。Galwayのホステルよりずっと豪華。 朝食後しばらくしてホステルをチェックアウト。フェリーの出発時間までまだ時間があったので、Kilronan村の小さなスーパーで飲み物を購入。外に出ると自転車に乗ったTと再会。そういえばこの人と一緒に来たんだっけ?すっかり忘れていた。Tはまたまた中心地から離れたB&Bに泊まっており、自転車でないとたどり着けないようなところだったらしい。でもなかなか快適だったと満足気に話してくれた。 フェリーが出発。今度は真夏に来たいな、と思いながらInishmoreとさようなら。帰りのフェリーはRossavealという港に到着し、そこからバスでGawayに移動するルートになっていた。Rossavealまでは約40分間という短い間だったが、そこでちょっとした事件が、、、。Sの財布がなくなったのだ。「盗まれたのかもしれない、、」と落ち着きながらもショックを隠せないふうのS。だがあちこち探しまわった結果、トイレにぽつんと置かれていた財布を発見したのであった。。。やれやれ。 Galwayに到着。まだお昼すぎだったのでとりあえず観光することに。聖二コラス教会に行ってみる。でも敷地内をうろうろしただけ。教会って、キリスト教信者でない者にとってはあんまり面白いところではないな、、、。 バスステーション近くのケネディー公園でしばらく休憩した後、Sと一緒にダブリン行きのバスに乗った。Tとは結局アランから全く別行動となってしまった。ま、彼は彼なりに1人で楽しんだことでしょう。 このページのTOPへ |
ここはLondonか?? |
1996.9.28〜29 ベルファストへの旅(1泊2日) 北アイルランドの中心都市。現在はイギリスの領土。
セントラルバスステーションからBelfastまでは往復13ポンド。北アイルランド行きのバスはBus EireannではなくUlster Busとなる。それだけでもなんか気分が違う感じ。あまり天気はすぐれなかったが、初めての北アイルランドにわくわくしていた。 不思議なことに北アイルランドとアイルランド共和国の境には何の検問もない。年の為パスポートを持参していったのだが、全く必要なし。ほんとに違う国なのかな?と疑問に思う。でもその疑問はBelfastの町に着くと解消された。 所要時間約3時間。あっという間に到着。天気はどんどん悪くなり、今にも雨が降りそう。わき目もふらず予約したホステルへと向かう。土曜の午後のBelfastの街は、ほとんど人気がなくひっそりと静まり返っていた。どうやらここはCity centreからやや離れたところらしい。お店があまりなく、オフィスらしき高い建物がたくさん目に付いた。 バスステーションから徒歩で数分の距離のホステルは、建物のひしめきあう一角にあった。外から見た感じとは異なって、入り口の扉を開くと中は結構アットホームな雰囲気。ロビーには大きなリュックを持った外国人旅行者が何人かいた。フロントで1泊分の宿泊代を払う。1人10北アイルランドポンド。支払いはアイリッシュポンドでもOKだが、10ポンドを超えてしまった。何か損した気分。アイリッシュポンドしか持っていなかったのでついでに両替してもらい、初めて北アイルランドポンドの紙幣を手にした。 部屋は2人部屋。2段ベッドが一つあるだけの狭い部屋だったがなかなかきれいだった。重い荷物を置いて、早速City centreへ出かける。地図を見ながら街の方へ向かうこと10分程で、いかにもヨーロッパの雰囲気がする壮大な建物が見えてきた。City Hallだ。正面に回るとタイミングのいいことに、ちょうどイギリス兵(?)が行進で正門に入っていくところだった。その整然とした様子に、ここがイギリスの領土だという実感が湧いた。 なんのあてもなくBelfastにやってきたと書いたけど、実は一つだけ目的があった。それは六角形の石が無数に積まれた奇妙な名所“Giant’s Causeway"に行こうというもの。そこに行くにはさらに北上し、Portrushという町まで行かなくてはならない。明日日帰りで行って来ようと思い、情報を得るためツーリスインフォメーションへ。ところが!、、、「日帰りで行けるバスは夏場しか出てない」とのこと。がっかり、、、。どうやらシーズン以外は極端にバスの本数が少なくなるらしい。しょうがないので諦めて、Belfastの観光マップ等だけもらってインフォメーションを出た。Belfastに来ればなんとでもなると思っていた私たち。甘かった、、、。教訓:観光ルートはダブリンで調べておくべし。 まあでもせっかく来たんだから楽しみましょう、ということでとりあえず地図を見て、近くにある大聖堂に行くことにした。土曜の昼過ぎということで中には誰もいなかった。厳かな雰囲気に十分浸って教会を出る。後は適当にショッピングでもしますか。 ホステルのあたりとは打って変わって、あらゆる店の揃うメインストリートは買い物客でぐちゃぐちゃしていた。ふと足元を見るとあちらこちらにゴミ・・・ダブリンよりもひどい。とりあえず適当な店を物色してみる。そういえば寒くなったのでそろそろコートを買いたいと思っていたんだ。ダブリンでも探したけど、なかなか気に入ったものが見つからなくて困っていたところ。早速探してみると、あったあった目当てのものが。黒い厚手のコート、40ポンド也。40といったら7000円くらい?破格の値段ではないか。ついでに学校用の手提げカバン(25ポンド)も購入。手持ちがなかったのでVISAカードを使う。 その後スーパーで当面の食料となるパンを買ったら徐々に外が暗くなり、お店もどんどん閉店し始めた。おいおいまだ他のお店も見たいのに〜。非情にも5時には全ての店が閉まるのであった。雨も案の定降り出して、持っていた折り畳み傘を差しホステルへと戻った。部屋に着くと2人ともどっと疲れが出てしばしベッドで横になる。私のかけていたラジオの声が子守唄になったのか、しばらくして上段にいるUを見てみるとすっかり夢の中。彼女が目覚めたのは3〜4時間後だった。それから買ってきたパンと、Uが日本から持ってきたインスタントの味噌汁を夕飯にした。こうしてPubに行くこともなく、私たちBelfastの夜は過ぎて行った。
さて、今日はどこに行こうかな。残念ながらGiant's Causewayにはいけないから、適当に市内観光かな。でも日曜でお店はどこも開いてないから、どこか観光施設に行くしかない。昨日インフォメーションで仕入れた情報では、郊外にきれいなお城“Belfast Castle"があるという。そこに行ってみようということになった。 バス停はCity Hallの付近だった。ホステルはチェックアウトしたので昨日買ったコートとカバンが大荷物。途中バスステーションを通りがかるので、そこに荷物を預けようと考えた。しかし、コインロッカーがないのだ。でもこれを持って今日1日歩くのは不可能。事務所にいる職員のおじさんに「荷物を預けたいんですけど、、」と言ってみると、「ここで預かるよ」と事務所に置いといてもらえることになった。もちろん無料。 身軽になっていざ出発!目的の城は中心地を北上したところにある。バスに乗ると十数分で到着した。城は木の茂った緑々とした丘(Cave Hill)にあった。ふもとから一本の道が城まで伸びている。そこから眺める城のなんときれいなこと。そして中に入ってみると、数々の高級家具であふれていてかなり豪華だった。郊外ということで観光客も少なく、ほとんど城内は貸し切り状態。私たちは城マニアでも何でもなかったけど、このお城には大満足だった。 昼食はお城の中にあったカフェにて。節約のため紅茶とクッキーだけ注文し、あとはカバンに入っていたパンやお菓子をつまんだ。持ちこみって日本だと白い目で見られるだろうけど、アイルランドでは結構気軽にできる。貧乏人にはありがたいよ。 午後。Belfast Castleを満喫したので別の場所に行くことに。まずCity centreへ戻り、ガイドブックに載っていた植物園(Botanic Gardens)と博物館(Ulster Museum)へ行くことにした。地図を確認するとホステルからさほど遠くないので歩くことに。まっすぐ南に進むと左手にクイーンズ大学、そしてその先に目的の施設があった。 どちらも入館(園)料は無料。植物園は、、うーん、ごくごく普通かな。きれいな花畑と温室でした。植物に特別興味がある人だったら、ここでしか見られない珍しいものなんかを発見したのかもしれないけど。博物館は外観からすると大したことはなさそうだったけど、中に入ってみると意外に広くて見ごたえがあった。古代から現代までの各時代の美術品や工芸品、化石などが展示されていて、まともに見ていたら1日かかりそう。夢中になって館内を見ていたら、いつのまにかUとはぐれてしまった。それでも結構楽天的な私たちはお互いを探そうともせず、十分堪能したあと1階で再会したのだった。 3時を過ぎ、そろそろダブリン行きのバスの出発時間が近くなってきたのでバスステーションへ。預けておいた荷物をしっかり受け取って、帰路に着いた。この旅で2人が思ったのは、「今度北に来る時は絶対Giant's Causewayを見る!」ということだった。 |
旅の宿では、Irish Breakfast
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1996.10.26〜28 アデァ〜リムリック〜ウォーターフォードの旅(2泊3日) ガイドブックに「アイルランドで一番かわいい村」とあったAdareに行きたくて決めたこの旅。Waterfordではクリスタル工場も見学した。だがひどい天気で災難だった。
毎度の田園風景を楽しみながらバスに揺られて約3時間。Limerickに到着。すぐさまAdare行きのバスの発車時刻を調べると、なんとわずか数分後。それを逃すとまず日帰りでは無理。しかし目の前には切符を買う長ーい列が、、。「間に合うのかな?」と心配になっていた私だが、Yは「せっかく来たんだから、絶対行く!」と迷わず列に並んだ。行動力がものをいい(ちなみにYは関西人である)、なんとかぎりぎり間に合った。Yの決断力に感謝した。切符は往復3.10ポンド。さあ出発。 Adareまでは30分弱の短い旅。到着したものの、それらしき家は見当たらない。どうやら村全体にかわいい家があるわけではないらしい、、。とりあえずバスを降りて前方に歩いてみると一軒のPubがあった。トイレを借りるついでにバーテンのおじさんに「かわいい家があるって聞いたんですけど、、、」と言ってみると、「それはあっちの方だよ」と歩いてきた方角と反対を指さした。あぁ、なるほどね。 Pubを出て言われた方角に歩いて行くと、右側に見覚えのある家が、、、。そうそう、これだ。花の飾られた黄色い壁、萱葺き屋根。そのあたりの数軒の家がAdareを「アイルランド一かわいい村」に選ばせたらしい。イメージしてたのとはちょっと違うな、、、。かわいい家のほとんどは土産物屋になっている。中に入ってみるがとりわけ買いたいものは見つからず、Just lookingに。おもてで記念に写真を撮り、そのまま進んでいっても何も見るものはなさそうだったので引き返した。 結局Adareには2時間もいなかった。行きのバスを降りた反対側でLimerick行きのバスを待っていると、行き先に“London”と表示されたバスが通り過ぎて行った。えっ?ここからバスでLondonまで行けるの??あれはホントにイギリスのLondonまで行くバスだったのかしら?今でも疑問。 再びLimerick。到着するとすぐに予約した宿に電話を入れた。チェックインの予定時間(17時)が迫っていたのだ。電話を入れておけば一安心。ゆっくり歩いて宿にたどり着けばいい。宿はメインストリートを南下したところにあった。初めてのゲストハウス体験。今回は1泊20ポンドとやや奮発してみた。それだけの価値あって、とっても可愛いツインルーム。シングルベッドが2つとテレビ、クローゼットもある。ホステルに慣れてしまった身には、すごく贅沢な気分。夕飯は含まれていなかったので、外で適当にお店を探すことに。メインストリート沿いにはたくさんの店が並んでいる。ほとんど北の果てまで行った末、引き返しふと目に付いたレストランに入った。今回の旅では倹約はせず、6.95ポンドのスパゲティーのセットを注文した。(といっても安い方だけど)味はまずまず。 Yも私も見知らぬ土地でPubに入るのは気乗りがしなかったので、その夜はお風呂(バスタブあり)に入って、テレビを見てくつろいで、明日に備えて早めに就寝した。
今日の宿泊地Waterfordへは午後出発する。それまでどう過ごすか、、、。「Limerick is boring.」とホストマザーが言ってたけど、ほんとその通り。何にも楽しそうな場所がないのだ。しょうがないのでとりあえず観光施設になっているKing John's Castleへ行こうということになった。 今日は昨日よりもさらに天気が悪い。こんなときに旅行するんじゃなかったな〜とやや後悔しつつメインストリートを歩く。Limerickの街は工場地帯らしく、さめざめとした感じがするのは天気のせいだけじゃなさそう。そしてやや町外れにあるお城に到着。中ではLimerickの町の歴史を紹介したビデオ上映があったが、よく聞き取れないせいか内容が堅苦しいせいか、とっても退屈だった。ちなみに入場料は学割で1.95ポンドだったが、最近のガイドブックでは3.30ポンドとあった。値上がりした?それに値するかは疑問。 いざ、Waterfordへ。しかしその前に、ちょっと驚きの出来事が。バスステーションへ向かって人通りの少ないメインストリートを歩いていると、前方から日本人の女の子が3人歩いてくる。そのうちの1人がなんと、近所にホームスティしているMではないか。向こうも私に気づいてびっくりした表情。お互いLimerickに行くなんて一言も話していなかったのにばったり出会うとは、つくづくアイルランドは小さいなーと実感した。 さて、バスステーションにて片道の切符を購入。9.70ポンド。なんて高いんだ!後でわかったことだが長距離バスの運賃は、需要が多いダブリンを発着点とするルートは割安に設定されているらしい。おまけに片道より往復の方が割がいいので、今回のこの旅のルートはかなり割高になってしまったのである。しくしく、、。 約2時間半でWaterfordに到着。バスステーションを出ると目の前に川があり、橋を渡った向こう側が街になっている。日曜日だからか、天気がすぐれないからか、街は閑散としていた。予約しておいたゲストハウスは橋を渡ってすぐのところにあった。1泊16ポンド。昨日よりやや安いが、同じくらいきれいで可愛らしい部屋だった。 さて観光。この町はクリスタルガラスで有名で、その工場に行くことが今回の目的。でも今日は時間があまりないので明日行くことに。よって今からは適当に町を歩いてみることにした。川沿いには店がいくらか並んでいたが、あいにく日曜でお休みのところが多かった。ひたすら川沿いの道を進むとすぐに行き止まりに。そしてその右側にこじんまりとした塔Reginald's Towerが突然出現。こんな町中にあるとなんだか違和感がある。塔は登れるわけでもなく、ただシンボルとして建っているだけのようだった。(今はどうか知らないけど)Heitage Centreという塔にまつわる記念の品などの見られる博物館がそばにあったが、日曜日は閉館らしくそっちにも入ることができなかった。 川から離れ、クリスタル工場のある方角へ歩いてみた。Waterfordの町はずいぶん小さいようで、ほんの数分歩いただけで全くの住宅地になってしまった。ちょっと狭い路地に入ってみると、子供たちが走り回って遊んでいる。ホームスティ先のあたりとはなんか様子が違って、小さな家がひしめき合って建っているという感じだ。きっとあんまり裕福な地域じゃないんだろうな、、、。ほんのちょっと地方のアイリッシュ庶民の生活を垣間見た気がした。 夜になり、夕飯を食べに行くことにした。さっき通ったときは静まり返っていた川沿いだったが、日が暮れてからPubが開店し始めたようで、昼間よりもやや活気付いていた。お酒を飲むよりも食事がしたかったので、さほど高級そうじゃないレストランを見つけて入った。グラタンが3.60ポンド。これは安い。味もまずまずだった。ふと店内を見まわしてみると見事にアイリッシュばかり。そういえばこの町に来てから観光客らしき人を全く見かけてない。10月の下旬だからシーズンじゃないってのもあるんだろうけど、それにしてもいなさすぎ。みんなどこで食事してるんだろう?と疑問に思った。 相変わらず天気は悪いまま。気分が乗らないので今日もPubには行かず、そのまま宿に帰って2日目終了。
クリスタル工場へは徒歩ではちょっと遠すぎる。近くから川沿いのクロックタワーからバスが出ているようだが、今日はBank Holidayということで休日のため本数が少ない。思いきってタクシーに乗ることにした。タクシーの運転手はきさくな人で、私たちが「日本から来た」と言ったら驚いていた。Waterfordの人は日本に観光しに行くなんてなかなかしないんだろうか?ほんのちょっとの距離のため、料金はわずか3ポンド。 工場に到着。町外れに強烈な存在感がある。入場料は学割で1.35ポンドだった。工場は見学ルートが決まっていて、何人かづつ(20人くらい?)でグループになって順番にクリスタルガラスの作られる工程を見ていく。特別ガラス製品に興味はなかったのだか、不思議なもので工程が進むにつれてどんどん美しくなっていくガラスを見ていたら、次第に「1つ欲しいナー」と思うようになった。見学の記念に、大きなクリスタルガラスと一緒に写真を撮ってもらえるところがあった(なんかクリスタルが生き物みたいだな、、)。撮ってもらった写真は見学終了後すぐに出来あがり、約5ポンドで買うことができる。(結構大きなサイズで、見開きになっているのでなかなかいい) 展示されたクリスタルを見て目の保養をする。ほんとにきれいだよ、感動もの。満足して帰ろうとし、ふと外を見てみると、、、なんと嵐になっているではないか。どうやら台風が来たらしい。雨はざあざあ、風はびゅうびゅう、、。帰りはバスで帰ろうと思っていたのだが、この天候ではバスのダイヤも大幅に乱れてしまっているらしかった。しょうがないのでまたタクシーで帰ることにした。インフォメーションの人に頼んだら、タクシーはものの数分でやってきた。便利だねぇ。帰りはバスステーションまで乗ったため、料金は行きより高い4ポンドだった。まあしょうがないね、この嵐では。 あとはダブリンに帰るのみとなったわけだけど、発車時刻を確認してなかった私たち。調べてみるとなんとあと2時間以上もあるではないか!かといってこの天候ではもう街に戻る気もしないし、切符(6ポンド)を買ったらあとはひたすら時間までバスを待つことに。売店とベンチくらいしかなく、すごーく暇だった。今回の教訓: 旅は嵐のときにはするものではない。 |
コネマラの風景 |
1996.12.28〜1997.1.2 スライゴ〜ドネゴール〜クリフデン〜ゴールウェイ〜コーク〜リングオブケリー〜ダブリンの旅(5泊6日) 最愛のダーリン(K)がはるばる日本からやってくるというので、“アイルランド南西部を存分に満喫する旅”として私がプランを立てたこのコース。留学の締めくくりともなるので気合を入れて考えた。しかし地図では近く思えたが、実際車で走ってみると町と町の間にかなりの距離があった。もう少し余裕を持ったプランにするべきだったかも、、、。
アイルランドのレンタカーなんて期待しないほうがいいだろう、と思っていたのだが、実際用意されたのはなかなかいい車だった。それもどうやら新車のよう。運転慣れしてない私だったら「新車なんて傷つけたら大変だ、、、」とびくびくしてしまうだろうけど、Kは運転歴10年のほとんどプロ。かなりわくわくしていた。 さあて、出発。アイルランドは日本と同じ左側通行だから、入国してわずか2日目のKでも運転には何の問題もなし。初日の目的地はSligo。アイルランド北西にあり、19世紀後半の詩人W.B.Yeatsの故郷。リフィ川に沿ってCity centreを西に抜けるN4をひたすら進むのみ。 ギネス工場をやりすごし、しばらく走るとすっかり人気がなくなった。はっきり言うと、家も、店も、何にもない。両側にえんえんと緑の広がる道を進んで行く。なんだかこの先ずっと何にも出てこないんじゃないかって思えてしまう。 そう考えているとときどき小さな小さな町が現れる。ほんの数百メートルの距離の両側にお店やパブらしき建物が並んでいる。ちょっと休憩しようということで、町(名前は全く不明)のところで車を止めた。食料品や雑誌を売っているお店に入り、再び車を動かそうとするとKがぽつりと言った。「バックができない、、」思わず耳を疑ったが、どうやら本当らしい。ギアをバックに入れようとしても、入らないのだ。冷静に考えてみた。「バックができないということは、後ろに下がれないということだ、、、。こりゃ大変!」とりあえず少し前進してみたが、このままではやばい。再び車を止め、恥をしのんで人に聞くことにした。 何屋なのかよくわからない店に飛びこんで、中にいたおっちゃん(おじいちゃんに近い)にしどろもどろになりながらも事情を説明。するとおっちゃんは、とっても早口になにやら答えた。私が聞き取れたのは「近くにガソリンスタンドがある」という言葉だけ。私としてはおっちゃんにすぐ車を見て欲しかったのに、自分は専門じゃないから、ということらしかった。 ショックを受けながら車に戻り、ガソリンスタンドを探すことに。おっちゃんの指さした方向にすぐ見つかった。スタンドのお兄さんに事情を話すと、「ギアをまず引き上げて、それから動かせば入る」とのこと。言われるままにやってみると、、あっさり成功。車が壊れているわけでも何でもなく、ちょっと日本車と操作法が違うだけだったのである。しかし知らないとわかんないよね、そんなこと。お兄さんにはお礼を言ったが、ガソリンがほぼ満タンだったため給油することなしにスタンドを後にした。申し訳なかったね、、。 バックギアの問題が解決し、安心して走っているとどんどん日が暮れてきた。アイルランドの冬はかなり昼が短いのだ。Sligoの町に着いたのは4時くらいだったが、かなり暗くなっていた。予約したホテルはガイドブックにも載っていたSouthern Hotel(ツイン2泊で150ポンド)。駅のそばということだったのですぐにわかると思っていたのだが、その駅がわからない。通りを歩いているこれまたおっちゃんに尋ねてみた。しかし!この人もまたかなり早口なのである。いや、ネイティブというのは元々私たちからしてみると早口なのだ。ただ、外国人慣れしていないアイリッシュは、相手が英語を聞き取れないことに気づかないだけなのだ。彼らは外国人を差別しない。情け容赦なく、自分と同じ仲間であるかのように話をする。これが時には非常に困るのである、、、。 おっちゃんは丁寧に(長々と)駅のある場所を口頭で説明してくれた。3度くらい同じことを言ってくれたようだったが、何度聞いてもほとんど聞き取れず、結局ボディーランゲージで方向だけ確認し、わかったふりをしてしまった。ふうー。 やや迷いながらもホテルに到着。部屋はツインを予約したが、なぜか部屋に行ってみるとベッドが3つ。どうやらここしか空いてなかったらしい。料金はツインのままなので文句は言えないが、妙に広いのが落ち着かない感じ。 夕食は歩ける範囲で適当な店を探すことに。客がたくさん入っていて、人気がありそうなピザの店に入った。シェフのおすすめピザ(6.40ポンド)とカルボナーラスパゲティ(7.80ポンド)とギネス2パイント(3.80ポンド)を注文。Kはこれがギネス初体験。結構酒好きの彼はほんのちょっと飲んだだけでかなり気に入った様子。料理は高く感じたが、それに十分見合う大きさ・量のものが運ばれてきた。とっても満足。アイルランドでは基本的にチップは不要だが、各テーブルごとに1人のウエイターが全てを受け持っていたのでこれはあげないといけないのかな?と思い、料金よりやや多めの20ポンドをテープルに置いた。すると担当のウエイターさんが笑顔で「Thank you!」と私たちを送り出してくれた。やはりチップは期待されていたらしい。 部屋に戻りバスタブにお湯を入れようと蛇口をひねった。すると出てきたのは黄色い水、、、。しばらく出しっぱなしにしてみたが一向に透明になる様子なし。おまけに暖房もスイッチを入れてもちっとも暖かくならないし。フロントに言って別のものに取り替えてもらって解決したが、お水のことはこれが普通なのかもしれないと思い、我慢した。おなかいっぱいになってせっかく気分よく帰ってきたのに、ちょっとがっかり。。。
結局お湯には入らず、シャワーを軽く浴びるだけにした。
朝食を済ませ9時頃、早速出かけようとし駐車場に行く。寒いなーとは思ったが、車を見てみるとなんと真っ白、、、。全体が霜で覆われていた。当然エンジンはかからず、窓が見えるようになるまでしばらく車中にて待機。10時近くになってようやく霜が溶け、発車できるようになった。アイルランドの冬をあなどってはいけないようだ。 さて、今日はSligoの郊外をまわった後、北上してDonegalまで行ってみる予定。まずは近場を散策することにした。 City centreを抜けてすぐのところに川があり、すごくきれいで車を止めた。川がきれい、というのではなく、川を含めた辺り一帯の景色が素晴らしく美しかった。薄い霧が広がる空気の中に川と地面の緑が調和し、まるで絵に描いたよう。そこにちょうど1人のおじさんが漕ぐ舟がゆらりゆらりとやってきたので、写真を撮った。 再び車を走らせると、なだらかな山に到着した。車で登れるところまで行ってみると、平坦な丘(?)に出た。はるか彼方には特徴的な姿をした山(ベン・ブレベン山)がそびえている。どうやらDonegalの方向のようだ。薄く霜に覆われた丘を歩いてみる。転ばないように慎重に。空気がこれまた新鮮で、心が透明になる感じ。(変な表現?) いよいよDonegalに向けて北へと出発。しばらくゆくとさっき丘から見えたベン・ブレベン山が徐々に迫ってくる。山を追い越しさらに進むと、海辺の町Bundoranに到着した。前にDonegalに行ったことのある友達のMariaからこの町のことは聞いていた。いいところだということだったので、休憩も兼ねて車を降りた。海に向かって歩ける道を見つけたので行ってみると、こちらに向かって歩いてくる年配の夫婦とすれ違った。すれ違いざまに「Hello!」と声をかけてみると、向こうも「Hello」と返してくれた。まるで山登りでもしているかのような感覚である。 12月末ということでさすがに海には人気は少なかったが、真冬の海らしくなくとてもおだやかで、海面はやわらかな日差しを跳ね返して輝いていた。夏にもぜひ来てみたい場所だと思った。。 お昼になったので、適当なところで食事をすることにした。Kがハンバーガーを食べたいというので、海沿いの道に見つけたファーストフードの店に入る。チェーン店ではなく個人経営のお店風であり、暇を持て余した地元の若者が集っていた。Kがごつい皮ジャンを着ていたせいか、カウンターの方に歩いていくとなんだか視線を感じた。アジア人が珍しいせいもあるかもしれない。 Kは無難そうなハンバーガー、私はチキンバーガーを注文したが、その後でKがはっと気づいた。「アイルランドの牛は大丈夫かな?」ちょうどその頃イギリスで、狂牛病におかされた牛肉が話題になっていたのである。しかし目の前にすでにあるものを食べないわけにはいかない。不安そうなKをむりやりなだめて食べさせた。まあ、何かあったらそのとき考えましょう。(結果何も起こらなかったのでよかった。) さらに北上。Donegalの町が見えてきた。Bundoranのような明るい感じはなく、落ち着いた雰囲気。町の中心に広場があり、そのすぐそばにドネゴール城がそびえている。城に行ってみたが、どうやら中には入れない様子。入り口でどうしようかと考えていると、背後からアイリッシュのおじさんが私たちに話かけてきた。またまた早口でほとんど聞き取れなかったが、そのうちおじさんは城の歴史について語り始めた。適当に相槌をつきながら聞くこと約10分ほど。かなり聞くのにも疲れを感じてきた頃おじさんは去って行った。一体何者だったのか、、、。城の番人?謎のままだ。 そのほかには特に見るべきところはなさそうだったので、のんびりとSligoへ戻ろうということになった。同じ道では退屈なので、行きとは別の道を選んで走っていたら、どんどん景色がさみしくなっていった。これまでに見てきた“緑以外に何もない景色”とはどこか違う、不毛ですさんだ感じがしていた。そしてふと地図を確認してみると、なんと北アイルランドに来ていることに気づいた。いつの間に国境を超えたんだろう?すぐさま来た道を戻ると、国境と思われるところに小さな小屋のような建物があり、制服を着たおじさんの姿が見えた。「何か言われたらどうしよう?」怯えつつも何食わぬ顔で走り続けると、おじさんはこちらに全く注意を払う様子もない。結局何事も起こらず無事アイルランドに戻ることができた。DublinからBelfastにバスで入ったときも何もなかったが、どうやらどこでも同じのようだ。でも制服を着た人がいるところを見ると、見るからに怪しい人物はきっと止められるのだろう。ちょっぴりはらはらする体験だった。 すっかり日が落ちた頃、Sligoに到着。今夜はホテル内のレストランで夕食をとる。2泊分の宿泊費に1食分の夕食代が含まれているのだ。食事はあらかじめ決められており、その日のメインはサーモンかお肉かを選ぶものだった。Kはアイルランドのサーモンを食べてみたかったらしくボイルしたサーモンに挑戦したが、もともと魚類の苦手な彼は「生臭い」と贅沢を言っていた。どれどれ?と少しもらって食べてみると、おいしいではないか。やはりアイルランドのシーフードはおいしい。
Sligoを出た直後は延々と海沿いを走っていたが、やがて海も姿を消し、山と木々のみの景色へと変わっていった。ガイドブックに「この世の終りを想像させる風景」とあったのが、なんとなくわかるような気がした。そこには全く人間の手に犯されていない自然の姿があった。 時折車を止めて景色を眺めたりしながら先へ進むと、突然湖が現れた。遠くへ目をやると、湖の上に灰色の城が、まるで浮かんでいるようにぼんやりと見えている。(※このページの下の写真)もうこれは、文字では表現できないほどの美しさ、、。湖をぐるっと一周するように先へ進むと、お城への道に出た。城はカイルモア修道院といって、観光名所になっているらしい。近くで見てもきれいだけど、やっぱりさっき遠くから眺めたときの絶景が忘れられない。 そろそろ日暮れ。Galwayの町に直行する。今夜の宿はAmerican Hotel。City centreの中心部というかなり便利な場所にあるにもかかわらず料金は安め(1人24ポンド)。しかしそれもそのはず、という感じの部屋だった。ダブルの部屋だったのだが、ベッドが部屋を占拠しているような窮屈さ。テレビは入り口を入ってすぐの頭上にあり、ベッドで寝ながら見ないと首が痛くなりそう。洗面台が部屋の中にあったが詰まっていて使えない。お風呂はシャワーのみ。とても狭く、汚い、、、。おまけに寒い!かなりひどいところだった。もう2度と泊まらないよ。
City centreからN6に乗り、そのままN18を進むと海沿いに小さなお城のような建物が見えてきた。道をはさんだ反対側には駐車場もあり、大型バスが何台か止まっている。どうやら観光地らしいので、ミーハ―な私たちはもちろん近づいてみることに決めた。実はあとで調べてわかったのだが、ここはDungaireという場所で、プロテスタント系のお城らしい。観光地化しているといっても、城の中には入れないし、土産物屋もない。まさに自然のままの形で残されているお城だった。 ここからは海沿いの道が続く。お天気は悪くないが、やや風があり、寒い。まあ、年末が寒いのはしょうがないけど。 モハ―の断崖に到着。さっき立ち寄ったDungaire Castleとは比べものにならないほど大きな駐車場と、たくさんのお店がある。アラン島へのフェリーが出航する港Doolinが近いからだろう、アランセーターが大量に売られている。あまりに寒いので買おうかと考えたけど、露店で売ってるのは状態が良くないだろうと思って我慢した。 崖の上にあるオブライエン塔に向かってできた道を登って行く。どこからともなく笛の寝が聞こえてくる。と思ったら道の途中でおじさんが座りこんでアイリッシュホイッスルを吹いている。それが風に乗って遠くまで聞こえるのだ。思わずあのホイッスルいいなーと思ってしまう。でも実際吹いてみると難しいんだろうなぁ。。 しかし風が強い!こんな日に崖に来るなんてCrazyだ!!と思うのだが、そんなおかしな人々が結構たくさんいるものである。観光客が次から次へとやって来るのが見える。とにかく先へ進まねば、、と思い乱れる髪の毛を押さえながら歩く。やっとタワーに到着。西の海を眺めると、その先にはなーんにもない。あるのは水平線のみ。ずーっと先にはきっと、アメリカ大陸があるんだろうなぁって想像してみる。なんかすごい所にいるんだなって実感。崖もすごかったけど、私にはこの水平線の方が印象的だった。 帰りに駐車場近くにあるVisiter Centreに立ち寄る。中には土産物屋とカフェがあった。そろそろ土産も買わないといけないな、と思っていろいろ物色。アイルランドのポストの形をした陶器製の塩・こしょう入れ(かなりかわいい。3.35ポンド)と、さっきおじさんの演奏で惹かれたアイリッシュホイッスル(2.95ポンド)を購入。こうやってみんな買って行くんだろうな。。。 雲行きが怪しくなってきたので、Corkへ急ぐことにする。まだLimerickへも到達してない。ちょっと焦りが出てくる。 ほとんど休憩も取らず、ひたすら南下。Kが疲れを訴え始めた。「首が痛い〜」「姿勢が辛い」etc。しかしそんなことを言われても運転変われないし、、。Limerickを超えてしばらく行くとどんどん日が沈み、真っ暗になった頃ようやくCorkに到着。 今夜の宿はGuesthouseを予約した。City Centreの端っこで、B&B等が集中しているWestern Road沿いにある。近くにはコーク大学もあり、閑静な所。 Garnish HouseというこのGuesthouseには2泊する。これまで泊まったホテルがあまり良くなかったので、今回こそは!!と思っていたら、これが大当たり。ダブルの部屋で1人一泊20ポンド弱。とてもかわいらしい部屋で、お風呂もバスタブつきでめちゃくちゃ清潔。おまけに「ご自由にどうぞ」といった感じにりんごやオレンジ等のくだものとフルーツナイフまで置いてある。フロントの人も感じが良かったし、全く言うことなしだった。 夕飯は近くのPubで摂ることにした。Kはこれが本格的なIrish pub初体験。それも大晦日の夜。何かが起きるかな?とちょっと期待してたけど、時間がまだ7時頃で早かったためか、客が少なく静かだった。 食事のメニューはいくつかあり、私はサーモンを注文。KはSligoで食べたサーモンの印象が強いらしく嫌がったので、私のお勧めのアイリッシュシチューを頼んだ。アイルランドに来たら、やはりこれでしょう。といっても私は外では食べたことがなく、ホストマザーの作るものしか知らなかったのだが、どうやらどこで食べてもそれなりにおいしいもののよう。Kが頼んだシチューもとってもおいしかった。ラム肉の味が十分効いていて、こくがある。何度でも食べたくなる。 飲み物はもちろんGuinnessだったけど、2パイント飲んだ後にKがカウンターに置いてあるMurphy'sを見つけ、「あれを持って帰って、部屋で飲みたい」と言った。そこでバーテンのお兄さんに「Can I have that one,,,to take away?」と言ったら、お兄さんは無造作にビンを手に取り、勢い良く栓を抜いてグラスとともに出してくれた。Kの言ったto take awayが聞こえなかったらしい。しかたなくKはその場で飲み、ふらふらに酔っ払って店を出た。 部屋に戻ってテレビをつけてみたが、特に大晦日らしい番組はやっていない。日本の紅白みたいな番組はないようだ。カウントダウンもあっけなく、さらっと1997年になってしまった。窓を開けて外を覗いてみたけど誰も騒いでいる様子はないし。普通もっと大騒ぎするもんじゃないのかな?年越しの瞬間だよ〜。カソリックの国はこんなもんなのかな???
今日めざす場所はRing of Kerry。半島を車でぐるっと一周できるようになっていて、海沿いの景色が素晴らしく美しいらしい。朝食に時間をかけたので、やや出発が遅くなった。まずはRing of Kerryへの入り口の町とも言えるKillerneyを目指す。 道に迷うことなくKillerneyに到着。競馬が盛んな場所と聞いていたのだが、思ったよりもかなり小さな町だ。 ガイドブックに載っていたセーターの店Quillsを見つけたので入ってみる。広い店内にはセーターばかりが山ほど売られている。でも私たちの目的のものはアランセーターのみ。ここで買わないともう後では買えないと思い、真剣に選んだ。同じアランセーターでも編む人によって値段が随分違っている。迷ったあげく、結局無難な模様で手ごろな価格のもの(40ポンドくらい)を黒と紺と1枚ずつ購入した。満足満足。 その他にもCDの店などをぶらぶらと見てから、再びRing of Kerryに向けて走り出した。しばらくして海沿いに出たが、どこにも看板が見当たらない。はて?もうここはRing of Kerryなのかな?どんどん先に進んでみるが、やはり何も出てこない。20分くらい経った頃、なんともう日が沈み始めた。「このまままっすぐ進んで行くと、帰り道は真っ暗になって危ないよね」ということになり、適当なところで車を止め、引き返すことにした。景色はきれいだったけど、なんかしっくりこなかった。どこからがRing of Kerryなのか、はっきりわかるようにしてほしいものだ。 Corkに戻ってきた。Kが買い物をしたいと言うので、City centreの中心に行ってみることにした。しかし!さすがに1月1日ということで、どこも休業。開いているのはファーストフードの店とPubくらいなものだった。K、がっかり、、、。 夕飯はWestern Roadにあるチキンがメインのファーストフードの店で済ませた。これまた有名なチェーン店ではないようで、味もまあまあだった。 宿に帰って、Dublinにいる友達のMariaに電話した。前々からKと3人で一緒にPubに行こうと話していたのだ。明日の夜Molly Mallornの像で待ち合わせることになった。そう、明日はDublinに戻るのだ。
丘の上に城がそびえる町が見えてきた。Cashelだ。城はRock of Cashelといって、観光地として有名らしい。車を降りて城に近づいてむると、むむむ、工事中らしい。ところどころ城の壁が覆われている。なんとまあ、タイミングの悪いこと。しかし丘の途中まで登って町を眺めてみたら、Cashelの町全体が見渡せてかなり気持ちのいい景色だった。 雨が降ってきた。アイルランドではありがちな、パラパラと降る小雨だ。傘を差すまでもないが、急いで車に戻った。 さて、次に通る町はKildare。ここにたどりつく頃には雨が雪に変わっていた。どうやらこのあたりでは随分前から降っていたようで、すでにかなり積もっていた。ちなみにアイルランドで雪を見るのはめずらしいことである。それもこんなに積もっているなんて、なんか得した気分だが、運転している側にとってはやっかいでしかないようで、Kは「タイヤが滑る〜!」とか叫びながら運転に集中していた。 有名な日本庭園を見ようと思い町の中心部を歩いていたのだが、一向に見つからない。まあ、わざわざアイルランドで日本の庭を見る必要もないんだけどね、、、と思いつつさまよっていたら、Irish National Studを見つけた。アイルランドでは競馬が盛んで、Kildareはレースに出す競走馬の産地であるらしい。 すっかり雪で真っ白になった敷地内を柵越しに覗いてみると、なんとお馬さんがいるではありませんか。。。こんな雪の日でも外に出てるのね。私が近づくと、馬もこっちに来てくれた。うれしくてはしゃぐわたしと馬をKがビデオで撮影。頭にはしんしんと雪が積もりつづける。周りには私たち以外誰もいない、、、。なんとも不思議な空間だった。 とても名残り惜しかったけど、お馬さんに別れを告げてKildareを後にした。(馬も長時間の観光客サービスは疲れるだろうしね) Kildareを離れると雪も止んでいった。なんだかあの町だけが雪の世界だった感じ。Dublinは全くいつもとかわらぬ様子をしていた。 今夜の宿はSouth Great George's St.にあるKerrysというホテル。Pubの隣に看板と扉があり、階段を上ったところにフロントがある。私の留学中の荷物全てと、この旅で買ったお土産、Kが日本から持ってきたビデオカメラ等があり私たちの荷物はかなりのものだったので、階段を上がるのは一苦労。ポーターの人もいないし。やっとたどり着いた部屋はツインでこじんまりとしていたが、花柄をあしらった内装でなかなかセンスがよかった。 しばらくCity centreをふらふらして、Mariaとの待ち合わせ時間になった。Molly Mallornに行くと他にもこれからPubに行くらしき待ち合わせの人がたくさんいる。その中にMariaの姿も。絶対私たちの方が早いと思っていたんだけどな、、負けた。 こうして私たちの旅は終了。翌日はレンタカーを返して、市内でお土産探しをしたらあっという間に空港へ向かう時間になった。今回の旅は慌しくて、いろんなところでもっとじっくり見たい気持ちが残った。2人で「また、来ようね。」と約束してDublinを後にした。 ![]() |
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