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2004/04/23 更新
アイルランド豆知識

日本にいてアイルランドに浸る方法 

私の思う、アイルランドの魅力 


Moore Streetのマーケット            地方はみんなこんな感じです


● アイルランド豆知識

◆アイリッシュの口癖・独特の表現 
 私が気づいたアイリッシュのよく使う表現は、、、

  “Lovely.”・・・素敵なものを見たり聞いたりすると発する。イギリスでもよく使う。
  “Thanks a million."・・・Thank you very much. の意。
  “Grand.”(形容詞)・・・辞書を引くとたいてい「壮大な」といった意味しか載ってない。
                 誰かの意見に賛成するときなんかに使ってるよう。fineやlovelyという意味らしい。


  "Absolutely!"・・・「絶対に!」 かなり感情入ります。同じ意味でDefinitelyも多用される。

  “〜, is it?"・・・「〜ですね?」という風に、念の為の確認をするときに使う。

  “Are you off?"・・・「出かけるの?」の意。offには出かけるという意味があるらしい。語尾は下がることが多い。
            "I'm off."と言えば、「私は出かけます。」ということ。

  “I'm going away."・・・「旅行に行く」の意。go awayには遠出をするという意味があるようだ。

  "Have you〜?"・・・= "Do you have〜?"「〜持ってますか。」 これが正しい英語とはねぇ・・・。


物価はとにかく高い!!
 私が約7年前に留学した当時のレートは1ポンド=160円〜180円くらいだったと記憶している。その頃の感覚では、公共交通機関やB&Bやホステルなどの宿泊施設、映画、衣服、野菜やパンなどの庶民の食料品なんかは日本に比べずっと安い印象があった。しかしユーロに変わった後の2004年現在、もはや私たちが「安い」と感じられるものは皆無に等しい。ここ数年経済成長のめざましいアイルランドでは、毎年物価が上昇を続けているそう。世界一高いところとして有名なロンドンに追いつく勢い。地元の人はどう生活しているんだろう?と疑問に思ってしまいます。

◆ ソフトクリームがおいしい!
 アイルランドは乳製品が新鮮かつ良質で、とりわけソフトクリームはめちゃくちゃ旨い。濃厚で、まろやかな口当たり、、、。必ず1度は食べてもらいたい。なお向こうではソフトクリームは“Ice cream corn"という。99(ナインテーンナイン)というブランド(?)のものもある。チョコスティック付きにするとちょっと高くなる。ちなみにバターもなーんか旨い!トーストがどんどん食べられる感じ。


◆体重増加は覚悟の上で、、
 ソフトクリームを勧めておいてから言うのはなんだが、アイルランドで生活すると多分太る。私はとてもやせていて、それまでは太るなんて言葉とは無縁で生きてきたのだが、太ったのである。

 太る原因で一番大きいのは、食後のSweets(デザート)。アイルランドの家庭では必ずといっていいほど食事の後に甘いものが出てくる。チョコレート、ケーキ、タルト、アイスクリームetc。それに好みに応じてたっぷりのクリームやトフィーソースを添える。老いも若きも関係ない、みんなが甘いものを食べる。だからそれに合わせて私たちも食べる・・・。初めはやや抵抗があるが、恐ろしいもので次第にそれが当たり前になる。たまに食後に何も出てこないと、「えっ?どうして?」と思ってしまうくらい。
 家で食べていると、外でも食べたくなってくる。向こうではチョコバーなんかが安いので、スーパーで買ってかばんにしのばせておいたりしてしまう。 さらに1日に何度も飲むミルクティーにも、スプーン山盛りのシュガーをいれた方がおいしいと感じるようになる。
 どんどん嗜好がアイリッシュと同じになる、、、、こうなったら最後、覚悟するべし!!


◆ アイリッシュの服装
 女の人はまあまあおしゃれなんだけど、男の人は・・・はっきり言ってダサイ。アイリッシュって背丈はあるし、顔も結構良かったりするんだけど、服に気を遣わないから結局全体のイメージは・・・なのである。2年ぶりに渡愛して、「ちょっとはおしゃれになったかな?」と期待していたのだが、やっぱりアイリッシュは変わらないようである。それでこそアイリッシュ!


◆ 冬にスニーカーはおかしい?
 秋から冬にかけて滞在した私。靴はスニーカー1足しか持って行かずずっと履いていたら、「冬にはスニーカーは履かないわよ」と語学学校の先生に言われた。そんなはずはない!と思ったが、意識して街中を歩く人の足元を見てみると、ほんとにスニーカーの人なんて滅多にいないのである。これってアイルランドの常識?それともヨーロッパ?それとも私がおかしいの?今だ謎である。

◆ とにかくLAZYな国民
 アイリッシュには"Lazy"という言葉がぴったりだと思う。Brayで滞在したホームスティ先の話しだが、私の滞在中に専業主婦のホストマザーが朝8時半までに起床していたのはたった1回だけ。私が到着した翌日(学校初日)のみ。仕方なく起きてくれたらしい。ファーザーがタクシードライバーで昼夜逆転の生活だったせいもあるだろうが、夜はしっかり11時くらいには寝室に入ってたみたいだし、彼女の睡眠時間はかなり長いに違いない。

 家事に関してもLazyな部分が多いに見られる。まず台所の洗い物。朝一番に台所に行くと、必ず昨夜使った食器やらグラスやらがそのままばばーんとシンクの側に置かれている。食器洗い機(かなりパワフル)がある家ならば、その中に全て放りこみ、ある程度溜まったらスイッチオン・・・!料理も大抵のものがオーブンに入れて加熱するだけのシンプルなもの。

 そして彼らは、ゴミの捨て方に関して恐ろしく適当である。紙くず・生ゴミ・缶・ビン・ボトル・・・みーんな同じところに捨てる。ゴミ箱がなければ道端にもポイポイ捨てる。だからダブリンの通りはとっても汚い。環境問題を呼びかけるポスターを図書館の中で見かけたことがあるが、一体効果はあるのだろうか?疑問である。


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● 日本にいてアイルランドに浸る方法

アイルランドに行く前に、もっと事前学習をしたい!という人にお勧めしたいのが、、、

1. 音楽
 アイルランドに浸るにはまずは音楽。なにしろアイルランドは音楽で溢れた国だから、その環境で育った人たちの作る音楽は素晴らしい!伝統的なもの(トラディショナル)もいいし、現代風にアレンジされてるのもいいし、アイリッシュっぽくなくても聴いてみるとアイリッシュの心が感じられたりして、、。結構はまる人が多いのにもうなずけるはず。

 日本で最初にアイリッシュで名が通ったのはエンヤでしょうか。エンヤは結構誰にでも受け入れられやすい音楽だと思うので、ここから入るのがいいかも。アイルランドの雄大な大地が思い浮かび、気持ちが洗われる感じがする曲が多い。

 ロックが好きな人ならやはりU2でしょう。トラディショナルとは全く違って曲調にアイルランドを感じることは難しいけど、歌詞や歌い方に彼らのアイリッシュ魂は感じられるはず。アイルランドの悲しい歴史的事件に関するメッセージソングが特徴的。

 その他は、私は特に音楽に詳しいわけではないので個人的なお勧めを挙げておくと、、、

  ● Mary Black    ・・・ アイルランド本国での人気No.1歌手。99年12月、名古屋のクラブクアトロでのライブで生メアリーを見たが、とてもパワフルで感動的だった。私のおすすめはNo Frontiersという曲。心にじんと来ます・・・。

  ● Altan       ・・・ 伝統音楽の正統派グループ。これぞアイルランドの音楽!という感じ。

  ● the Corrs     ・・・ 美男美女揃いの兄妹グループ。伝統音楽をアメリカの音楽の影響を受け、現代風にアレンジした感じ。現在多くの国で人気絶頂。

  ● Boyzone     ・・・ 私の留学当時、「アイルランドのSMAP」と密かに噂されていた。でも歌唱力はなかなか。ここ数年活動を控えており、現在は個々に様々な分野で活動中。RonanとStephenはソロで活躍。そして2004年、活動再開のニュースが。。。ワールドツアーの決定が待ち遠しい!

  ● Frances Black  ・・・ Maryの妹。声は似てるけど、Maryよりももっと可憐でポップな感じ。

  ● the Cranberries ・・・ Limerick出身のバンド。ボーカルのドロレスの声は1度聴いたら忘れられないほど強烈。一時期活動を休止していたが、パワーアップして見事復活。Dreamsという曲は、トムハンクスとメグライアンが主演の映画「ユー ガット メール」や、香港映画の「恋する惑星」の挿入歌になってます。

 以上は私の個人的な趣味です。その他にもほんとにたくさんの素敵なアーチストがいるので、探してみてほしいです。


2. アイリッシュパブ (Irish Pub)
 最近日本でも続々とアイリッシュパブがオープンしている。(このあたりでは、名古屋と豊橋にあります。)
 特定の曜日の夜にはたいてい生演奏があり、アイリッシュやイギリス人、アメリカ人などがどこからともなく集まってきていて現地の本物のパブの雰囲気を味わえる。
 もちろんGuinnessは必ず飲むべき。ギネスはちょっと濃すぎると感じる人にはKilkennyがおすすめ。さっぱりしていて、同じようにクリ―ミーな泡が楽しめる。他にもJamesonやBushmillsといったウイスキーも体験してみるといい。

 地方在住の人は残念ながら近くにパブがないかもしれない。そういうときは輸入酒を扱っている酒屋さんに行って探してみると、結構売っていたりする。その際にGuinnessを買うときは、ダブリンのものか、ロンドンのものかを確認してから買うといい。明らかに、ダブリンギネスの方が泡がクリ―ミーでおいしい。でも一体何が違うんだろうね?
 なお、Guinnessは初めは「なんだこの苦い飲み物は!」と抵抗を感じやすいが、何回も飲んでいるうちにどんどん好きになっていくという不思議なビールである。(私はそう思っている)ちなみにホストファーザーはGuinnessのことをいつも「Healthy drink」と呼んでいた。本当に身体にいいのかは今のところ謎である。


3.映画(ビデオ)
 アイルランドを舞台にした映画が結構作られている。映画を見るとアイリッシュの英語がいかに聞き取りにくいかがわかるはず!

 最近「父の祈りを」というのを見たのだが、難しかった、、、。話し方そのものも難しいけど、IRAがらみの内容だったのでこれまた難解。おまけに暗い。「マイケルコリンズ」はジュリア・ロバーツが出てることもあって、やや娯楽性もあるようなのでそれほどもないが、全般的に言って暗い映画が多い。「Nothing Personal」は最暗。でも現実がそうだから、仕方ないか、、。「My left foot」は実在の障害を持った画家の生涯を描いた内容。とてもじゃないが笑えない。「フィオナの海」も・・・。ちょっと前全国的公開された「アンジェラの灰」はどうだろう?まだ見てないからなんとも言えないが、うーん。

 しかしたまたま私が見るものにそういうのが多いだけであって、底抜けに明るいものも結構ある。「静かなる男」はかなり古いけど、元気いっぱいになれる作品。作家ロディ・ドイルの小説を映画化したものも、にぎやかな作品らしい。「サークルオブフレンズ」もなかなか心やさしくなれる作品だった。まだまだ私自身あまりたくさん見ていないので、これから探していかなくては。


4.小説
 英語が読める人に私からおすすめのアイルランド人作家の小説がある。

 アイルランドの作家の作品というと、ちょっと知識のある人ならすぐにJames Joyceを思い浮かべ“=難解”と考えて拒絶してしまうかもしれない。現に私も「ユリシーズ」の分厚いペーパーバックを買ってはみたものの、恥ずかしながら5分の1も読めずに随分前に降参した。日本語ならばもちろん「読む」ことはできる。だが「ダブリン市民」の文庫を読んだところで、何がいいのかわからない、、となるのがおちである。(これも実体験)

 だけどちょっと前、タイトルに惹かれて衝動買いした小説がなかなか面白かった。
 Maeve Binchy という1940年生まれの女性現代作家のDublin Peopleという作品である。いくつかの出版社から出ているかもしれないが、私はOxford University Pressから出ている黒い表紙のものを持っている。英語を学習している人のためのシリーズの一つなので、あまり難しい単語は使われておらず、辞書を引かずに読むことができる。
 話の内容が面白いだけでなく、舞台がダブリンであり、町の様子や一般の人々(ダブリン市民)の生活が伺えるところがいい。ただ、終わり方は必ずしも納得のいくものではないのだが、そこがまたアイリッシュらしくて気に入っている。


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● 私の思う、アイルランドの魅力

 「ダブリン留学体験記1」のページの始めの方にちらりと書いてあるのだが、留学中にアイルランドの悪口を言う日本人に出会ったことがある。
 1ヶ月だけの短期留学で来ていた大学生のTちゃんは、とにかくアイルランドが嫌で嫌で、帰国の日が来るのを待ちわびていた。
 一緒に悪口を言っていたMさんはどうなったかというと、二ヶ月くらいDublinにいた後Londonへ行ってしまった。

 客観的に見ているようだが、実は私自身も始めの頃はアイルランドが嫌いだった。
 何が原因だったか。多分それは「期待が外れた」ことが大きかったんだと思う。

 アイルランドというと私たちは、「緑の国」「妖精の国」などど勝手に想像をふくらませて美化してしまう傾向にある気がする。
 でも実際Dublinに降り立ってみると、思ったよりも都会であることに驚く。
 びゅんびゅん飛ばして走る車の多さ。ごみだらけの不潔な通り。物乞いをする赤ん坊を抱いた女性。路地にはドラッグをやっていそうな若者たち。

 思ったよりも都会。それならそれで都会の生活を楽しもうではないか、、、。
 とはいっても高層ビルはないし、地下鉄も走ってない。市バス路線は充実しているけど、時刻表はあってないようなもの。かなりルーズで田舎ペース。
 そしてなんとも言えない退屈さ。観光施設はたくさんあるがどれも大したことないし、毎晩人々がすることといったらPubに行って仲間と黒いビールを飲むことだけ。

 でもちょっと待って。私は一体何を期待しているの?

 “When in Rome, do as the Romans do. (郷に入れば郷に従え)”ということわざがあるではないか。
 よく観察してみると、アイルランド人はなんだか毎日楽しそうに暮らしている。Pubでグラスを片手に顔を赤くしている人々を見てみよう。音楽に合わせてノリノリではないか。側にいる全く見知らぬ人と意気投合し、大声で歌っている人だっている。日本の居酒屋で、会社や家庭の愚痴を言ってるサラリーマンとは大違い。

 その土地には、その土地なりの楽しみ方がある。そう考えるようになったら、急に見え方が変わってきた。

 Mさんの追加情報。彼女はLondonに行き再び語学学校に通い始めた。
 しかし「Londonは都会すぎる!」ということで肌に合わず、結局また1ヶ月くらいでDublinに舞い戻ったという話。

 他にもDublinに飽きてEnglandへ渡ったが、やっぱり戻ってきた日本人を2人知っている。
 Linguavivaで同じクラスにいた友人Y君は、3回もDublinに短期留学しているリピーターだし。
 Tちゃんだってひょっとしたら、日本に帰ってからなんだか無性に懐かしくなって、またアイルランドに来たかもしれない。

 留学経験のある人は10人中9人は、、いや、もしかするともっと高い割合でアイルランドに舞い戻る。たいていは戻ったところで何がしたい、というはっきりした目標なんてない。ただ、もう一度行きたい、生活したい衝動にかられるのだ。

 そうして私自身も、1999年7月に5日間Dublinへ、2001年の夏に二ヶ月半BrayとCorkにて二度目の短期語学留学、そして2004年4月Dublinと西部を6日間旅した。到着するその度に「ああ、ここに戻って来れたんだ、、、」とほっとする。そして今もまた凝りもせず、「アイルランドに行きたーい!!!」という気持ちがある。

 不思議な魅力があるのは何もDublinだけではない。
 留学していてDublinしか知らない、という人はほとんどいない。みんなアラン島やらコネマラやら、どこかしら他の場所へ小旅行をするものだ。 そこにはDublinとは全く違ったアイルランドの姿がある。いわゆる私たちの一般的に想像しがちな「緑の国」としてのアイルランドだ。

 地方には驚くほどたくさんの自然がある。自然の中にこじんまりと人々が住んでいる感じだ。
 そしてそんな自然の中に住む人達は、ほんとに暖かい。私たち東洋人を、別の人種として扱ったりしない。ありのままの自然体で迎え入れてくれる。

 そんなアイルランド人のやさしさに触れて、ますますこの国が好きになる。

 アイルランドの魅力を一言で表すのは難しい。 一番わかりやすいのは、実際自分自身がアイルランドに行って、体験することだと思う。

 心をまっさらにして、アイルランドに行ってきてください。現地の人に生活に、溶けこんでみてください。
 日本に戻ってきたとき、きっとまた「アイルランドに行きたい!」と思うはず、、、。


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