タイではバブッと呼ばれています。また、中国ではあの有名な三国志の天才軍師の名をもらい、『正庄孔明魚』
学名に巨大を意味するギガスが付くくらいですから、体長は最大で3メートルほど、体重は優に300キロ近くになります。
そして英名でキャットフィシュ(Catfish)とはご存知のようにナマズの種類を指す言葉なので、このメコンの巨人も、ご覧になって判るように、ナマズとしての特徴を一通り備えています。 |

パヤオーの水族館で飼育しているメコンGC(約10キロ)
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ただ、特筆すべきことが幾つかあり、その一つはメコンGCが、世界でも唯一メコン河にしか生息していないということです。
さらに、この大魚はサメに似た巨大な体躯をしていながら、牛のような草食性で、メコンの川底や岩場に発生する藻類を常食としている、という点も、他の雑食性のナマズの習性とは異なります。
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市場でよく見かけるナマズ(WHISKER SEATFISH)。肉は淡白でとても美味しい。
キロあたり日本円で80円から100円ほど。
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また、このナマズにはアブラビレがあります。
ご承知のように一般にアブラビレは、サケ、マスの仲間にのみ見られる特徴、と日本では思われがちですが、そんなことはありません。
のちに御紹介する怪魚、バガリアス・バガリアス(ネパールではグウォーズ、テヘェッド)や、アジアに生息する多くの種類のナマズが、しっかりとアブラビレを備えています。
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さて、メコンGCはどのあたりにいるのでしょうか?
それに関しては諸説ありますが、タイのパヤオー、チェーン・ラーイなどの水産試験場で聞いたところ、主にカンボジアとの国境に近いコーン大瀑布から、上流は中国雲南省あたりまでだそうです。
そして、よく捕獲されるのはタイのノーンカーイからチェーンセーンまでの間です。
ところで、メコンというのは、タイ語のメ(母)、ナム(水)、コーン(河の名)が次第にリエゾンして出来た呼び名です。
つまり日本語に直訳すれば母なる水のコーン河ということになり、この大河の豊饒なる恵みを享受している流域の人々にとっては、大変的を得た命名になっているように思われます。
ところが、一般にタイでは、川のことをメ・ナム・何々と言い表すのです。
たとえばバンコックを流れる、以前明らかに日本語訳の間違いで、メナム河と呼ばれていた大河は、メ・ナム・チャオプラヤーですし、映画、戦場に架ける橋で有名なクワイ河はメ・ナム・クゥエーです。
ですから、メコンだけが母なる河であるというような解釈は、明らかに間違っていると言えるかも知れません。
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