音 楽 な わ た し


CD・INDEX

コンサートの余韻

わたしの演奏/舞台活動

忘れられない演奏会


CD・INDEX

♪石川セリ MI・YO・TA(作曲 武満徹)(デンオン COCB53574)ほんとうはだれにも教えたくないCD。武満徹が生前発表しておらず、武満が若いころ黛敏郎のアシスタントをしていた折に書いたMI・YO・TAは武満徹の葬儀の時に黛が何度もくりかえしメロディーを歌った。後で谷川俊太郎が詞をつけたもの。他に、燃える秋、翼、死んだ男の残したものは、小さな空を石川セリ(夫は井上陽水)が少し乾いたけだるさで歌っている。

♪やなせなな「あいのうた」(エール・ディスクDDCZ 1122)やなせななはすばらしい歌を書く、そしてすばらしい歌声で私を魅了する。彼女は4年前から歌を作り始めたというがその詩の発想にも音楽のユニークさにしても天性の才能があふれている。初めて聴いたひとを一瞬のうちに引付けてしまうのは彼女の歌声のせいである。やさしいだけでもない、美しいだけでもない、ハスキーだけでもない不思議な個性に満ちあふれている。この彼女の最初のアルバムを聴いていると、懐かしくもなり、じ〜んとしたり、哲学的にもなってしまう。

♪ドミニク・ヴィス「武満徹を歌う」(キング KKCC3002)ただただ美しいのである。カウンターテナーのヴィスはまるで中世の音楽を歌うよう。編曲とピアノのフランソワ・クトゥリエのセンスのよさは驚くばかり。聴くものを極上の絨毯で宙にうかばせてくれる。

♪ナージャ「白鳥」(東芝EMI TOCE3338)ヴァイオリンのナージャの個性に翻弄され続けるCDである。聴き慣れたどの小品もそんじょそこらのものとはちがう。彼女の音楽はユニークなバイオリン弾きという範疇を超えてひとつの「世界」を現しているようだ。

♪イル・ジャルディーノ・アルモニコのヴィヴァルディ協奏曲集(WPCS 21113)ガーディナーの演奏によってヘンデルのすばらしさを再認識したようにこのイタリアの古楽器アンサンブルによるヴィヴァルディの室内楽的協奏曲の鮮烈な演奏に痺れてしまう・・ハラハラドキドキうきうきの連続である・しかも廉価版

♪上松美香「サルー!」(キングレコードKIBM 1005)すばらしい琴姫を発見!アルパ(インディアン・ハープ)を弾く上松美香(あげまつ・みか)を今まで知らなかったのは不覚であった。彼女はまだ二十歳らしいがその芸術はすでに本物中の本物。このヴィデオ(DVD)は2002年11月に東京のメキシコ酒場で行われた実況録画である。メキシコから来た多彩な楽器を操る名手センソ&ロドリーゴ・ドゥアルテ・ロペス兄弟との丁々発止の演奏は熱くさせたりほろりとさせたり・・こちらを翻弄する。曲はメキシコ、ベネズエラ、パラグアイの音楽であるがラテン・アメリカ音楽という分野を超えている世界が確かにある。

♪ロリン・マゼールのブルックナー交響曲第八番(ドリームライフDLVC 1068)マゼールが手兵バイエルン放送交響楽団を振ったミュンヘン・ヘルクレスザールでのコンサート風景(DVDヴィデオ)。同じ組み合せで同じ曲を大阪でも聴いてるけど、ヴィデオで彼の大写しを見ながら聴いているとマゼールってやっぱり「他の指揮者」とは違うわ。いつものように前半の一、二楽章は手抜きしてるのがありあり。でもこれは計算ずくらしい。3楽章のアダージョでかなり乗ってきて、そして圧巻はフィナーレで彼の世界は爆発する。彼の棒一本で宇宙を鳴らしているんやないかと思うほど。もうそこには可哀想にブルックナーもいない。言葉では決して語ることができない時間。彼は時期のニューヨークフィルの音楽総監督に決まったとか、その組み合わせを聴くのが楽しみ。

♪クロノス・キャラバン(WPCS 10499)クロノスカルテットのすごいCD。中東、東欧、インドなどの流行歌やビリー・ホリディが歌っていた「暗い日曜日」をクロノスらしい雰囲気で聴かせてくれる。このなかで一番面白かったのは米国の作曲家テリー・ライリーの「ディアブロ山の葬列」が説明のしようがないほど不思議なバラバラ感、病的なほどのテクニックを持つロマの楽団「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」との共演曲のふたつ。

♪プーランクの室内楽全集(BMG 74321 632122)すばらしいCDを見つけた。プーランクの室内楽の全てをすばらしい演奏で聴くことができる。奏者のほとんどが一流オーケストラで活躍している人たちであり、この魅力的な作曲家を生き生きと演奏している。フルートM.DufourとE.Pahud、オーボエF.Leleux、クラリネットP.meyerとM.Portal、ファゴットG.Audin、ホルンはA.Koster、トランペットF.Mellardi、トロンボーンN.Vallade、ヴァイオリンK.Blacher、チェロF.Salque、ピアノE.Le Sage。

♪ルヴィエ、カントロフ、ミュレの演奏するラヴェル、ドビュッシー、フォーレのピアノ・トリオ(デンオンCOCO-75305)魅力的なフランスのピアノ・トリオを集めたCD。特にラヴェルの美しさにはまいってしまう。

♪モーリス・デュルフレ自作自演の「レクイエム」他(ERATO 0630-17896-2)1959年録音の歴史的名演だけれども、いつ聴いても心が洗われるような気持ちになる。フランス音楽が持つ魔力に引き込まれる。

♪”アンサンブル・かい”の武満 徹室内楽作品集(BIS CD-920)武満を慈しんでいることがひしひしと伝わってくるような繊細な演奏。Between tides, Landscape I, Hika, A Way a Loneなど。アンサンブル・かいは欧州で活躍している若い日本人音楽家たちが、武満・海・水・・・・と連想した結果”かい”と名付けた室内楽集団で、コンサートではドビュッシーと武満をメインとしたプログラムをいつも用意しているらしい。

♪藤圭子「新宿の女」(BMGジャパンBVCK-38056)レコード屋に行って藤圭子のレコードがたくさん置いてあるのにびっくりした。すぐ娘の宇多田ヒカルのせいだなとピンときた。1970年にでたこのアルバムを鳥取で大学生をしていた私は繰り返し聴いていた。そのころはJ・ミショーの歌うドビュッシーの歌曲もよく聴いたなー。今聴いても藤圭子は偉大な芸術家だと思う。

♪アルゲリッチ・クレメル・マイスキーの「偉大な芸術家の想い出のために」(ポリグラムPOCG-10174)98年5月日本でのライブ録音。そういえばそのころ、急に開かれたアルゲリッチがベートーヴェンの協奏曲2番を弾くコンサートを聴きのがしたことを思い出した。有名なこのピアノ・トリオを超個性的な3人が演奏するスリルは生でしか味わうことは出来ない相談で、CDでは出がらしのお茶をすするようなもの。まあ音楽はそういうものであるけれど・・・。アルゲリッチとマイスキーの梃でも動かないような演奏によりそうようにセクシーな音をからませていくクレメルのヴァイオリンが美しい。

♪ガーディナーのヘンデル「エジプトのイスラエル人」(フィリップスPHCP-5311/2)大事なCDを紹介していなかった。この曲を10年前にシンフォニーホールで聴いた衝撃が忘れられない。まるで昨日出来上がったばかりのような曲と思わせる瑞々しい演奏。彼がヘンデルのすばらしさを教えてくれた。

♪クロノス・クァルテット/紫のけむり、冬は厳しく(ワーナークラシックWPCS6163/4)これは10年前に出たクロノス・クァルテットの有名なアルバムらしい。サリネン、グラス、スラフソープ、ジミ・ヘンドリックス、ペルト、ウェーベルン、ピアソラなどの作品を選ぶということだけでも、刺激的でわくわくさせる。

♪ジャック・ルーシェ・トリオ「エリック・サティ」(TELARC CD-83431)CD屋さんで懐かしい名前を発見した。「プレイ・バッハ」でバッハをジャズ演奏したジャック・ルーシェが最近サティを録音した。プレイ・バッハの時はあんまり興味がわかなかったけれども、このCDを聴くと、サティそのものというより、新たな美しい世界を作り出しているのにびっくりする。

♪武満 徹「マイ・ウェイ・オブ・ライフ」(フィリップスPHCP-11035)小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラが武満 徹の美しさを的確に表現。古典的な名曲「弦楽のためのレクイエム」も収録。

♪加藤知子とシュテファン・フッソングのピアソラとバッハ「ル・グラン・タンゴ」(デンオンCOCQ-83061)ヴァイオリンとアコーデオンの組み合わせ。ピアソラもバッハも彼女の世界に引き込まれる。恍惚と静寂。

♪バシュメットがブラームスのクラリネット五重奏曲を(ソニークラシカルSRCR-2358)クラリネットのパートをヴィオラの名手バシュメットが手兵モスクワ・ソロイスツと共に弾いている。原曲よりこっちの方が美しいのとちゃう?と思わせるところがある。

♪ピリス/クリヴィヌ/ショパン・ピアノ協奏曲No.1他(ポリグラムPOCG-10124)少しひんやりした情緒がとてつもなく美しいピリスのピアノと寄り添うように奏でるクリヴィヌの棒。

♪ラカトシュ(ポリグラムPOCG-10112)ジプシーヴァイオリン弾きのロビー・ラカトシュのデビューアルバム。すごいヴァイオリン弾きがいるもんだ。ちょっと危ないところまで行ってしまう編曲とすごいテクニック。

♪プーランクの協奏曲集(ポリグラムPOCL-3987/8)パスカル・ロジェが弾くピアノ協奏曲、2台のピアノのための協奏曲、クラブサン協奏曲などプーランクの魅力がいっぱい!

♪加藤知子のイザイ・無伴奏ヴァイオリンソナタ(デンオンCOCO-782626)このひとのヴァイオリンはいつも強くて美しい!イザイはこうでなくちゃ。

♪クレメルのアストル・ピアソラ”ブエノスアイレスのマリア”(ワーナーWPCS-6380/1)ピアソラのタンゴ・オペラ。ピアソラの魅力がまたまた深くなる。

♪ピリス/デュメイ/ワンのモーツァルト・ピアノトリオ集(ポリグラムPOCG 10015)陰影が例えようもなく美しいピリスのピアノ、抑制の効きすぎているほどのデュメイのヴァイオリン、そのふたりに寄りそうように奏でるワンのチェロ

♪ロス・タンゲーロス〜ピアソラ作品集(SONY SRCS 8237)ピアソラを2台のピアノで弾いたアルバム。クラシックのアックスとピアソラの晩年彼の五重奏団でピアノを弾いていたシーグレルが「ぐっとくる」ピアソラを聴かせてくれる。

♪ミケランジェリが弾くラヴェルのピアノ協奏曲とラフマニノフのピアノ協奏曲No.4(東芝EMI TOCE-3185)どっちの曲もやっぱりこのCDが最高やなー。

♪愛の悲しみ〜マゼール・ヴァイオリン・ソロ・リサイタル(BMG BVCC-722)どんなヴァイオリニストよりも「歌と洒落っけ」がたっぷりある指揮者マゼールのソロアルバム。ぜひ御一聴を!

♪ジャクリーヌ・デュプレが弾くエルガーとディーリアスのチェロ協奏曲(東芝EMI TOCE-3098)今は亡きデュプレの二十才の時1965年の録音。いまたくさんの有能なチェリストがいる中ほんまに感動させてくれるCDはこれしかない!

♪ヴィクトリア・ムローヴァが弾くラヴェルとプロコフィエフ(No.2)のヴァイオリン・ソナタ他(フィリップスPHCP-324)スッキリと割り切った世界はこれはこれで美しい。このような演奏は女性にしか出来なさそう。

♪コンソート・オブ・ミュージックのダウラント歌曲集第1巻〜第3巻(ポリドールPLCL-3173~5)ダウラントって美しいなー!と夜中に思わずしっとり

♪関屋晋&晋友会合唱団が歌う武満 徹の<うた>(フィリップスPHCP-20251)わー!武満 徹のうたが聴けると期待したが少々肩スカシを食らったような・・・女声の空高く抜ける快感は得られず。京都アカデミーの録音が待ち遠しい

♪鈴木蘭々のボトムレス・ウィッチ(OoRecords OOCO-8)蘭々のうたはなにかしら妖精めいたときめきをかんじさせる。

♪マゼール指揮チャイコフスキーの組曲No.3他(キングレコードKICC 8162)あまりに優雅な世界。マゼール+ウィーンフィル+チャイコフスキー=?

♪フェリシティ・ロットが歌うプーランク歌曲集(DECCA 458 859-2)プーランクの歌はしっとりそしておちゃめ。

♪ホロヴィッツの未発表レコーディング(ソニーSRCR 9000)ホロヴィッツが生前出し損ねた録音。なんでお蔵入りになったいたのか分からない、いつもの彼らしい演奏。探せばもっとあるかもしれない。

♪ドーン・アップショウが歌うドビュッシーの歌曲(ソニーSRCR 1879)名盤ミショーのすごさにはおよばないが、なかなかの出来。


コンサートの余韻

♯ヒカシューライブ(2008.4.30大阪・心斎橋クラブクワトロ)
 
懐かしくも熱いライブを体験してしまった。1979年わたしが31歳のときにラジオで流れた世にもふしぎな音にガツン!と「衝撃」を受けて、神戸までミニライブを聴きに駆けつけたヒカシューはそれ以来ぼくのアイドルになってしまった。シュールな歌詞にちょとふさわしくないようなノリの良いメロディと歌声・・・特にそのライブは演劇人でもある巻上公一の特異な雰囲気で若いわたしたちを楽しませてくれた。それから27、8年は経つだろうかふとヒカシューライブの文字をみつけたのである。クワトロの舞台は昔に比べてもとにかく「熱い」ものであった。特になつかしい「20世紀の終わりに」「ラブトリートメント」「パイク」そして「プヨプヨ」では自然に身体の奥から熱いものが込み上げてきて気持が爆発しそうになってしまった。

♯やなせななライブ(2008.1.26奈良・TEN.TEN.CAFE)
 
半年ぶりに彼女の歌声に酔いしれた。奈良町にある旧い民家を改造したカフェ(故河島英五の夫人が営む店)では普通のピアノはなくて電気ピアノが置いてあったが、編曲も行う彼女の強力な音楽的パートナーである黒木千波留のピアノは楽器のハンディキャップを感じさせないいつもよりまして繊細で力強かった。ふたりのかもし出す、こちらの胸にぎゅう〜っと何か(情感と言っていいものかな)が注入されるだいご味は以前にも増してすごかった。帰り満ちは底冷えが激しかったが、胸は暖かであった。
♯長岡京室内アンサンブル(2008.1.19京都府民ホール アルティ)
 
以前から聴いてみたいと思っていた長岡京室内アンサンブルの演奏を聴くことができた。バッハのブランデンブルク協奏曲3番やブラームスの弦楽六重奏曲1番も演奏されたが、私が一生懸命に聴いたのはシェーンベルクの「浄められた夜」のみであったので、この曲の印象を語ることにする。演奏は指揮者無しで、響きは練れるに練ったというような美しいものであった。決して各パートが自分を主張することなく全体が解け合った美しさに魅了された。しかし、聴いていてなにか「音楽」を心から楽しめていない自分がいることに気がついた。音楽はもっとこちらの心をうきうき、どきどきさせてくれるものであって欲しい・・・と思う。すばらしいバランスと抑制された演奏は「理性的」には納得できるのであるが、音楽の本質はもっと生理的なものではないだろうか・・期待を裏切るような激しい、哀しい、楽しい、ハプニングが欲しかったというのは演奏家の目的としたことが理解できていない私のたわ言・・・?

♯プラハ国立オペラ「フィガロの結婚」(2008.1.4大津・びわ湖ホール 大ホール)
 
モーツァルト自身が「ドン・ジョヴァンニ」や「皇帝ティトゥスの慈悲」を世界初演したスタヴォフスケ劇場の「フィガロ」を堪能した。5年前に、同じ曲、同じ演出、同じ劇場のフィガロをフェスティバルホールで見てすごく感動したが、今日の演奏はさらにすばらしい時間を私に与えてくれた。演出はさらに簡素に分かりやすくなり、歌手のアンサンブルは、バランスなどあんまり考えないで 遠慮なく各人が声を出すのがすこぶる気持よい。人間って こんなものだよ・・ってモーツァルトが示してくれた 時空を 自然に本能に訴える形で示してくれるのは、モーツァルトが生きていた時から彼の音楽を愛し楽しんできた「伝統」のせいなのだろうか・・・おつにすました綺麗なだけの舞台とは一線を画する貴重な個性だ・・あ それと このホールの響きが欧州の歌劇場のように身近に響くのはすこぶる楽しい・・いいホールである

♯ホセ・カレーラス「ベル・エポック」(2007.11.10大阪・ザ・シンフォニー・ホール)
 
ほぼ20年ぶりでホセ・カレーラスの歌声を聴いた。感想を語るにはあまりにも感動的な時間だったのでちょっとだけ書くことにしよう。ホセの声は昔の輝きはなくなり、かなりしぶくなっていたが、その表現は深くなっていた。アンコールを6曲ほどしてくれたけどだんだん興にのってきて我々を総立ちにさせた。しかし彼の歌声に包まれる「幸福」ってかけがえのないもの・・・

♯ワルシャワフィルのコンサートマスターとのピアノトリオ(2007.7.16奈良・秋篠音楽堂)
 
大きな台風が去った祝日の午後ワルシャワフィルのツェギエルスキー(ヴァイオリン)とコシュラーチュ(チェロ)と3人の日本人ピアニストとのピアノトリオを3曲聴いた。自然とピアニストたちの聴き比べということになってしまったのだけど、結論は最後にブラームスのピアノトリオNo.1を弾いた山口暁子がずば抜けた音楽性とセンスで聴き手を感動させてくれた。ワルシャワフィルのすばらしい弦楽奏者たち相手に一歩も引かずに「自分」を主張し、なおかつ繊細なアンサンブル(特に第1楽章の第2主題を弾く彼女のピアノのニュアンスの美しさには震えてしまった)を楽しみながら余裕をもって室内楽の面白さを味あわせてくれる技量には感嘆の声をあげずにはおれなかった。

♯やなせななライブ(2007.6.3京都・ART COMPLEX 1928)
1年半ぶりに聴く彼女の歌は、より大きさを増して聴き手を包み込むような雰囲気に満ちていた。しばらく聴いていないうちに新しい曲をたくさん作っている彼女はこの7月に2枚目のアルバムと新しいシングルを出すが、そのうちのいくつかを聴くことができた。それらは、暖かさのこもったものであった。歌声は前にもまして透き通り、特に語尾の響きのニュアンスの豊かさと美しさにはこちらの心が震えてしまう。この日の舞台はプレイバックシアターというお客さんの体験をその場で聞いてそれを即興で演ずるという演劇も行われ、彼女は役者としても参加したが、なかなかの熱演であった。

♯萬谷衣里ピアノリサイタル(2007.3.11奈良・秋篠音楽堂)
 
3月とはいえ風の冷たい日曜日の午後にすばらしい時間を過ごした。昨年の8月にいずみホールで初めて聴いて以来注目していた萬谷衣里の音楽はやっぱり本物であった。コンサートはバッハで始ったが、うすもやのなかから少しずつ見えだすバッハの世界がわくわくさせてくれた。私が苦手なはずのベートーヴェン(熱情ソナタ)をこんなに面白く聴かせてくれる彼女の音楽は血の通った肉体がそのまま語っていると思わせるもの。ラヴェルは少し意志が過剰に感じられて、聴き手にまかされた幻想の広がりを少しじゃまされるかなと思った。もうすこし距離をおいた表現のほうがラヴェルに合うのでは・・。スウェーデンのステンハンマーは初めて聴く作曲家だけれども、メロディが目の前で佳人がゆっくり語る詩のように心に響くのはなぜだろう。最後に演奏されたブラームスも力の入った表現でこれまた彼女独自の世界を堪能させてくれた。萬谷衣里の情報は彼女のブログhttp://ery.blog1.fc2.com/ で見られる。

♯ウィーン・ウインド・アンサンブル(2006.11.26奈良・秋篠音楽堂)
 
ウィーンフィルの主席奏者を中心にした木管アンサンブルの絶妙な演奏を楽しんだ。プログラムはモーツァルトの作品、セレナードK.375、「ドン・ジョヴァンニ」「フィガロ」「魔笛」ピアノと木管のための五重奏曲と続き、ああウィーンフィルの世界だとうっとり。佐藤明子のピアノは美しいものであったがもう少し余裕がほしかったな・・。最後は楽しみにしていたプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」。ここでは軽やかに走り回るクラリネットやオーボエ、軽妙なリズムを刻むファゴット、それに咆哮するウインナホルン・・いつも聴き慣れたオーケストラの演奏では聴けない別な魅力が現れた。

♯奈良ゆみ「彼方への憧憬」〜フランス・ロマン主義神髄〜(2006.11.18大阪・モーツァルトサロン)
 
雨の土曜日の夜久しぶりに奈良ゆみの歌を聴いた。今回はグノー、ビゼー、ベルリオーズ、シャブリエ、ショーソン、デュパルクとフランスロマン派の歌をたっぷり・・いつもながらまとわりつくような彼女の歌声が心地よい・特に感動したのはグノー、ショーソン、デュパルクの作品だった。ピアノをいつも担当している谷口敦子は彼女の歌にぴったりよりそうように繊細な伴奏をつけていて聴いていて幸せな気分にさせられた。

♯サマーミュージックフェスティバル大阪2006(第2日)(2006.8.20大阪・いずみホール)
 
発足からもう10年を経過しているというこのフェスティバルの存在を今まで知らなかったのはうかつであった。今夜のプログラムは今年がメモリアルにあたる作曲家をとりあげた多彩なものであった。まずモーツァルトの2台のピアノのためのソナタ・きれいに流れる演奏であったがめりはりと表情の変化が欲しいな・次に萬谷衣里によって演奏されたショスタコーヴィチの24の前奏曲とフーガより5、7、24番に度胆を抜かれた。演奏家も曲も初めて聴くものであったがその音楽の表現は分かりやすくおもしろく、音色は魅力的でどんな強音でも美しさを失っていない。彼女は大阪出身の東京芸大大学院生だそうだが将来きっとすごい演奏家になるだろうな。大谷玲子が演奏するイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタNo.4もすばらしいものであった。アルトフルートとギターのための武満徹の「海へ」の実演を初めて聴くことができた。風と風のあいだの間がすこぶる美しい。こんどは話題のザ・タローシンガーズが歌う武満徹の「歌」である。美しい響きにうっとり。もうここらでコンサートも終わってもらってもいいかなと思ったけど、まだシューマンのピアノ五重奏曲が残っていた。これが期待以上のすばらしい演奏であったのだ。大御所池田洋子や稲庭達の演奏するシューマンはけっして深刻でもなく軽薄でもなく、聴衆を楽しませてくれた。とにかく無駄な力がどこにも入っていない・ただ音楽の美しさにだけ奉仕しているといった演奏は室内楽の演奏の極致といえるのではないだろうか。

♯東京バレエ団「ディアギレフ」(2006.4.17大阪・フェスティバル・ホール)
 
ソトニコフ指揮の関西フィルとともに東京バレー団のディアギレフバレーの再現が首藤康之らによってなされた。様式美とも見えるニジンスキー振り付けの「牧神の午後」、ウエーバーの舞踏への勧誘にフォーキンが振り付けた古典的な匂いのする「薔薇の精」(木村和夫ら)、それに悲哀に満ちた雰囲気が濃いフォーキン振り付けの「ペトルーシュカ」どれも強烈な印象というより味のあるすばらしい舞台であった。

♯岩城宏之と京響の武満徹(京都市交響楽団第485回定期)(2006.2.18 京都コンサートホール)
 京響が武満徹だけで定期演奏会をやると知りこれは聞き逃せないと京都は北山まででかけた。最初の「弦楽のためのレクイエム」が始まった瞬間から武満独特の「風」がふわ〜っと舞台から流れてきてその心地よさに陶然となってしまった。「ノヴェンバー・ステップス」では琵琶(首藤久美子)と尺八(三橋貴風)などソリスト達のすばらしい「芸」と武満トーンのぶつかり合いが面白かった。「夢時」と「夢窓」と立て続けに武満の美しい世界が続き、コンサートの最後は「系図」、これはオリジナルの大オーケストラのためのものではなく指揮をした岩城宏之の編曲で小オーケストラにしたものを吉行和子の朗読で聴かせてくれた。ここではロマンティックさと不安さがほどよくまざりあった武満が晩年に到達した新しい境地が聴かれた。武満徹を堪能できたすばらしい時間であり、彼の音楽はこれからも世界で永遠に聴かれ続けるであろうと確信できた夜でもあった。
♯やなせななライブ(2005.10.20大阪・ライブハウス KNAVE)
 
楽しい時間であった。彼女の歌をなまで聴くのは三度目だけど、おもしろいことにそのたびに同じ曲でも印象が違う。今回は集中力というより自由に遊泳する彼女を聴くことができた。伴奏のピアノ黒木千波留の繊細さと、激しいメリハリが印象的なギターの長谷川友二の対照が面白かった。

♯ロリン・マゼール&トスカニーニ・フィルハーモニカ
(2005.10.14大阪・フェスティバル・ホール)

 円熟のマゼールを堪能できた夜であった。「マイスタージンガー前奏曲」から始まったコンサートは初めから熱気を帯びていた。「未完成」交響曲は平たんになりやすいこの曲をちょっとおしゃれに面白く聴かせてくれた。「牧神の午後への前奏曲」では細かい織り目がはっきりと聴くことができた。圧巻はやはり最後の曲「ローマの松」であった。特にフィナーレのクライマックスでは彼はいつものように悪魔あるいは神となって宇宙を震わせていた。アンコールにはアルルの女のファランドールと運命の力序曲の2曲が演奏された。75歳のマゼールはまだまだ元気で一安心。

♯やなせなな「あいのうた」(2005.7.23奈良・なら100年会館中ホール)
 
すばらしい時であった。今年の3月に京都のライブハウスで聴いた時は彼女の歌声に圧倒されてばかりいたけれど今回は歌詞のひとつひとつが心にしみた。しかしそれ以上に彼女の歌声につつまれる快感に再びひたることができた。本格的なホールでのコンサートは彼女にとって初めてじゃないかと思うけど、曲に集中するあまり自然にうごく彼女の手をみていると生来の芸人の風格が感じられる。聴きおわってしばらくしてからじーんと身にしみてくる彼女の歌は不思議な魅力という他ない

♯大阪コレギウム・ムジクムマンスリーコンサートNo.281(2005.7.18大阪・日本福音ルーテル大阪教会)
 
幅広い活動をしている大阪コレギウム・ムジクムの演奏を初めて聴くことができた。楽しい時間であった。クヴァンツのトリオソナタ、続いてヘンデルの編曲版でヴァイオリンとヴィオラのためのパッサカリアでコンサートは始まり、バッハのカンタータNo.196では合唱の実力をみせてくれた。後半に演奏された有名なアルビノーニのアダージョは清楚でしかも熱っぽい好演であった。最後にアカペラで武満徹の合唱曲、「さくら」と「死んだ男の残したものは」が演奏されたが武満の音楽が明確に伝わってきて感動した。これは指揮者当間修一の実力がなせるものだろうが、曲の間の彼のおしゃべりは楽しい面もあるが演奏を少々じゃましている感じもないでもない

♯ポーランド国立オペラ「サロメ」(2005.6.26大阪・フェスティバル・ホール)
 
すばらしい「サロメ」であった。サロメを歌った美貌のシルヴィ・ヴァレルをはじめヨカナーン、ヘロデ王、ヘロディアスなど主要なメンバーはなかなかのキャリアの持ち主らしくすばらしい歌と演技を披露してくれた。カスプシク指揮のオーケストラも締った表現で盛り上げてくれた。「現代的」な装置にはあんまり必然性は感じられなかったけど演出自体は分かりやすくて緊張感に満ちたものであった。「サロメ」を舞台で見るのははじめてだけれども本当に堪能できた。

♯フィリップ・モルとイ・ソリスティ・デラスカラ(2005.5.27大和郡山・やまと郡山城ホール)
 
スカラ座のオーケストラの若き木管の首席たちの演奏はなんと表情豊かなんでしょう・毎晩名歌手たちとデュエットしてるせいかな・コンサート前半のミヨーやプーランクのなんと魅力的なことか・・一口にいってイタリア人のおおらかさと美的感覚を感じる演奏であった・後半の無名作曲家たちの技巧的な曲にはそれほど惹かれなかった・・このホールはじめて聴くのだけどなかなかいい

♯ニコライ・イエーガーと高栄香代子デュオリサイタル(2005.4.15奈良・秋篠音楽堂)
 
曲目に惹かれてドイツのフルート奏者とピアノのデュオを聴きにいく。プロコフィエフとプーランクのソナタ、どちらも私の大好きな曲をイエーガーは流れるような演奏ではなくひとつひとつの音を掘り下げて表現したのにはちょととまどった。でもそれは新鮮な響きが随所に現れて驚きでもあった。ドビュッシーの「パンの笛」とピアノのソロで「雪の上の足跡」はしっっとりと聴かせてくれた。他に演奏されたユー、ヴィドール、ボルンの小曲は平凡な曲であった。フランス人のように流れるような演奏とはちがった味を聴かせてもらったおもしろい一夜であった。

♯マシュー・ボーンの白鳥の湖(2005.3.21大阪・フェスティバル・ホール)
 
ずーっとあこがれていたものを見ることができた。行こうと思い付いたのが前日だったので席はステージからすこぶる遠方で条件は良くなかったけどすばらしい時間があった。白鳥はジェイソン・パイパー、王子は首藤康之で遠くからでもふたりの動きは際立っていた。舞台はバレーというより物悲しいドラマのように進んでいき見終わったあと大きな余韻が残った。友人のひとりは海外も含めてすでに14回も公演を見ているらしいが、その気持ちがわかるような気がする。5月にはオーケストラ付きの追加公演が神戸で2回ある予定。それも見てみたいような気分・・・

♯やなせなな(2005.3.10京都・Live Spot RAG)
 
すばらしい歌手に出会った。ひょんなことで知った彼女のシングルCD「街の灯」で聴いた歌声に惹かれて来てみたライブ。はじめの曲から彼女の歌声はこちらの心と身体に直接飛び込んできて涙がでそうになった。他のどこにもない曲と歌声は一曲一曲息もつかせない。あんまり詩が頭に入ってこない僕としては純粋に彼女の歌声と曲だけにのめりこんでしまっていた・・透明でニュアンスに富んだ彼女の世界は夏には発売されるアルバムで聴くことができる

♯小林道夫のゴルトベルク変奏曲(2004.12.22大阪・大阪倶楽部ホール)
 
大正元年にできた歴史的空間でゴルトベルクを聴いた。ずいぶん昔に小林道夫のチェンバロを聴いたけどその時の印象とそんなに変らない「中庸の美しさ」というか「無個性の高み」の時間だった。

♯コンソート・デ・ダンス・バロック(2004.11.8大阪・中央公会堂中集会室)
 
古き佳き欧州貴族の館の一室を思わせる中央公会堂中集会室で繰り広げられるかろやかな足運びと優雅な腕の動きにうっとりする時間だった。コミカルな芝居がかったマイムをはさんで4人の舞踏家たちは自由に舞った。ギター奏者とリコーダーやバロックオーボエなどを担当する二人の楽士たちもめちゃくちゃ芸達者で楽しませてくれた。

♯ワディム・レーピン&ニコライ・ルガンスキー(2004.10.3奈良・秋篠音楽堂)
 
若手のヴァイオリニストだと思っていたレーピンはもう33歳になっていた。1歳若い同じくロシアの俊英ルガンスキーとのデュオリサイタルはペルトのフラトレスではじまった。切れのいいピアノと透明なヴァイオリンの音がペルトの澄み切った世界を堪能させてくれた。フランクのソナタは綺麗に弾かれていたがもう少し陰影が欲しいなと思った。シェーンベルクの幻想曲は変化に富んだ世界を明確にみせてくれて楽しめた。最後に演奏されたシューベルトの幻想曲作品159もすっきりした表現で心地よかった。すこし真面目すぎる感じもしないでもなかったが心に残る日曜日の午後であった。

♯ドビュッシー弦楽四重奏団と浅井芳子(2004.9.21大阪・ザ・フェニックスホール)
 
まず初めて聴くルクーの弦楽四重奏のためのモルト・アダージョのしっとりした世界に魅了されてしまった・いろんな色が次から次へと紡ぎだされてくるこの曲をまるで輪郭のないモネの絵のようなタッチで演奏していくこのカルテットは今まで聴いたことのないタイプだな・・ドビュッシーの四重奏曲ではもうすこし輪郭をはっきりしてもらったほうがすっきりするかなと思えたほど・浅井芳子とのフランクのピアノ五重奏曲は重厚さが際立った演奏で曲とよくマッチしていた

♯東京バレエ団「ベジャール・ガラ」(2004.4.6大阪・フェスティバル・ホール)
 
刺激的な夜であった・モーリス・ベジャールの世界をなまの舞台で見るのがはじめてであったが「春の祭典」がはじまった瞬間これはただものではないということがはっきり分かった・音と動きのアンサンブルはただただ息をつかせない濃密な瞬間の連続・・・「ギリシャの踊り」の思わずにっこりしてしまうほどの可愛らしさ・・「ボレロ」のかっこよさ・すばらしいダンスを見終わってこのような表現を創りださせる音楽のすごさを改めて感じた夜であった

♯奈良ゆみ「地中海の民の歌」シリーズ1(2004.3.20大阪・モーツァルトサロン)
 
春にしては冷たい雨がしとしと降る土曜日の昼下がり奈良ゆみのすばらしい歌を聴いた・カントルーブのオーヴェルニュの歌に始まり、めずらしいモンポウの歌曲数編が心にしみた・コンサートの後半はラヴェルの5つのギリシャ民謡4つの民謡2つのヘブライの歌の変化に富んだ世界を思いきり楽しむことができた・彼女の声の肌触りは心地よい・谷口敦子のピアノはやわらかく奈良によりそってすばらしいハーモニーをつくっていた

♯ベルリンフィルハーモニー・ピアノトリオ(2004.1.30奈良・秋篠音楽堂)
 
久しぶりにいい室内楽を堪能できた・私がその昔共演したことがあるヴァイオリンのリーバーマン(もちろんその時私はオーケストラのその他大勢の1人やったけど)チェロのイーゲルブリング・ピアノのモルのアンサンブルは精密機械のよう・シューベルトのノットゥルノでコンサートは精緻な響きではじまった・続いてモーツァルトのピアノトリオK.542ではモーツァルト特有の音の遊びを危なげなく楽しませてくれた・続いてチャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出」は3人の音の饗宴がひろがっていた・ただ音楽は人間味溢れたというよりも音そのものを重視したものに終始していてもうすこしはめを外してほしいなと感じてしまった・さすがベルリンフィルである

♯ムソルグスキー記念レニングラード国立歌劇場の「カルメン」(2003.12.11大阪・フェスティバル・ホール)
 
ちょいと期待外れの舞台だった・まずドン・ホセが歌も芝居も容姿もうひとつ・カルメンはまあまあの出来・しかしミカエラを歌ったエレーナ・ボリセヴィッチは唯一聴き手を深く感動させた・全体に舞台に集中力に乏しくて力演のオーケストラが空回りしているように聴こえてしまった・ただ3、4幕ではみなさん声もでてきて演技も熱がこもってちょとほっとした

♯谷口敦子&益子明美「四手のためのピアノリサイタル」(2003.11.14大阪・モーツァルトサロン)
 
四手のためのオリジナルであるドビュッシーの「小組曲」で演奏会は始まった。次のラ・ヴァルスはオーケストラで聴かれるめくるめく色彩がピアノにかかわらず感じられた。ミヨーの洒落た「世界の創造」が続き休憩のあとはいよいよ「春の祭典」ご両人共にすばらしい技術と音楽をいかんなく発揮してくれた・・大袈裟に言えばピアノの極限を表現してくれたかも

♯スタニスラフ・スクロヴァチェフスキとザールブリュッケン放送交響楽団のブルックナー交響曲第8番
(2003.10.29大阪フェスティバル・ホール)

 今年80歳のスクロヴァチェフスキもこのオーケストラも初めて聴いたけど演奏はゆったりした気分にさせてくれた・よほどおっとりした人柄なんやろねこのひと・音楽の意外な輪郭をはっきり示したり、ドラマとして語る風はまるでなくて、なんにもせ〜へんのがええねんっていってるような演奏・けどちょとでも悪魔的な要素がないとわくわくどきどきせーへんね

♯第29回木曽音楽祭「コンサート第2夜」(2003.8.23長野・木曽文化公園文化ホール)
 
すばらしく楽しい一夜を下界の猛暑とは縁遠い木曽福島で過ごすことができた。ミヨー「世界の創造」のピアノと弦楽四重奏編曲版でコンサートは始まったが、このジャズっぽい名曲を久保陽子、川田知子、市坪俊彦、山本裕康、寺嶋陸也がなんでもありの自由奔放な演奏で楽しませてくれた。キラキラ星変奏曲の木管五重奏曲版は佐久間由美子、古部賢一、山本正治、吉田将、松崎裕がさらりと名人芸を披露してくれた。初めて聴いたけれどとても魅力的なハチャトリアンのクラリネット(磯部周平)ヴァイオリン(漆原啓子)ピアノ(若林顕)のためのトリオも楽しめた。最後はあの「長い」シューベルトの八重奏曲を最後まで飽きさせずに聴かせてくれた名人達(山本正治、岡本正之、松崎裕、加藤知子、小林美恵、篠崎友美、山崎伸子、星秀樹)の芸に満足満足・・なかでも加藤知子の大人でかつ魅力的な表現が他を圧倒していた

♯奈良ゆみ 「キャバレー シェーンベルク」(2003.4.18大阪・ザ・フェニックスホール)
 
なんとすばらしい夜であったことか。以前からナマを聴きたかった「月に憑かれたピエロ(ピエロ・リュネール)」をすごい演奏で楽しむことができた。シェーンベルク若い頃生活のために書いていたキャバレーで歌う作品(ガラテア、ギーガレット、控えめな愛人、警告、理想郷の鏡からのアリア)や彼の編曲による「皇帝円舞曲」を聴いただけで天才であることが分かった。ピエロ・リュネールを奈良ゆみは欧州で何度歌っていることであろうか・・これほどまでにこの透明で凝縮された美しさの極致である作品を表現できる歌手が他にいるであろうか・・共演したピアノの谷口敦子たち室内楽奏者たちの演奏は奈良ゆみと対等に表現していて震えるほどの快感を与えてくれた。

♯ロリン・マゼール&バイエルン放送交響楽団のブラームスのピアノ協奏曲と交響曲の1番
(2003.4.2大阪・フェスティバル・ホール)

 すばらしいコンサートであった(はず・・)のにこちらが仕事上の疲労の極致にあったために十分楽しむことが出来ずに非常に残念!しかし、マゼールはアンコールのハンガリー舞曲の最後ではいつもの「悪魔」になって去っていった。

♯プラハ国立オペラ「フィガロの結婚」(2003.1.31大阪・フェスティバル・ホール))
 
モーツァルト自身が「ドン・ジョヴァンニ」や「皇帝ティトゥスの慈悲」を世界初演したスタヴォフスケ劇場の「フィガロ」を見るのは8年ぶり。前回の奇をてらった(!?)現代的演出からみると今回のヨゼフ・プルーデクの新演出(2002年)は「普通」に見えた。しかし、今までの「伝統的」な演出とはひと味ちゃう。室内でこじんまりまとめるというより人物を大きく動かす広がりのある新鮮な舞台であった。しっとりとしたアリアがはじまると照明をすーっと落とす効果もなぜか歌手にこちらの注意を集中させる不思議な効果を産んでいて、劇場の非常灯などよけいな照明を消させた理由がよく分かった。演奏もすばらしいものであった。ソロでは特に圧倒的な歌い方は聴かれなかったけど、2〜7重唱になると全体の調和を考えてきれいにまとめることは眼中にない、それぞれの個が自分の世界を主張する刺激的な表現があった。それが私には異様に心地よくて「快感」でもあった。オーケストラと歌手を掌握している指揮者ペーター・フェラネツの技量もなかなかのもの。全体的には「芝居」を重視してのたたみかけるように進めていく時間の流れが今までの「フィガロ」とは少し違った世界を楽しませてくれた。

♯イヨネスコ「授業」(2002.8.24大阪・一心寺シアター「倶楽(くら)」)
 
今回はイヨネスコ初期の芝居である。老教授が若い女子学生に個人教授をつけているところに女中がからむ小品。一言でいって面白かった。劇は「現実的」とは程遠い世界であるが、教授役の山田交作はなめらかな台詞と演技で安定した気分にさせてくれていたし、女中役のデカルコ・マリィはその姿と表情が「超現実的」な雰囲気で少し濃い味付けをしていて、絶妙な組み合わせであった。女子生徒役の咲島ミユは本物の女子学生のような雰囲気で少し「現実的」過ぎる感じがした。

♯スラヴァ「トリニティー・ツアー」(2002.2.22大阪・厚生年金会館・芸術ホール)
 
有名なカウンターテナーのスラヴァを聴いた。オハコであるいくつかのアヴェ・マリアを中心に聴かせてくれたが、一言でいって感動した。コンサートはいわゆる「癒し系音楽」の体裁をとっていて、生の声ではなく、伴奏の弦楽五重奏やキーボードと共に軽くマイクを通していた。そこが不満だったけれどしかし、彼の声と表現にはこの世のものではないものを感じられて、カッチーニのアヴェ・マリアなどでは涙腺がゆるんでしまったのだ。

♯レニングラード国立オペラ「トスカ」(2001.12.11大阪・フェスティバル・ホール))
 
心理劇の傑作であるこのオペラを堪能させてくれた。タチアナ・アニシモアワなどの歌手たちはとびぬけた技量と表現とは言わないまでもすばらしい出来だったし、演出はすっきりとしていて主題がわかりやすかった。さらにアニナーノフの指揮によるオーケストラは切り込みのするどい表現で全体をひきしめていた。

♯前川友紀ヴァイオリンリサイタル(2001.11.24大阪・辻久子記念弦楽アンサンブルホール)
 
1979年生まれの前川友紀が同じ歳のピアニスト服部慶子と行ったデビューコンサートを聴いた。まだ東京芸大の学生である前川のヴァイオリンはドイツ3大Bを演奏したが、その集中力が美しかった。課題としては気分のメリハリが欲しい、つまり緊張だけでなく弛緩した気分をうまく表現できればもっと深みが増すかな。

♯奈良ゆみ フランス歌曲の全貌シリーズ第1夜(2001.11.17大阪・モーツァルトサロン)
 
今まで名前だけで知っていたフランスと現代歌曲で有名なソプラノ奈良ゆみのすばらしい歌を聴いた。大好きなフランス歌曲の次々に連続演奏すると聞いてこれは聞き逃せないと思った。はたしてフランスの香りと、大人のしっとりした時間が「サロン」に流れた。今回はヴェルレーヌの詩に曲をつけたドビュッシーとフォーレの作品を並べるという趣向であったが、奈良ゆみのやさしい人柄が直接ではなく端々に匂うという感じであった。谷口敦子のピアノも同質の世界を共に作っていて心地よかったが、これらの曲に必要なちょと冷酷な音と表現が時折あればもっと良かった。第2夜は12/1サティ、ミヨー、デュレ、オネゲル、タイユフェール、プーランク、オーリックの作品

♯リセンコ弦楽四重奏団と浅井芳子(2001.11.5奈良・秋篠音楽堂)
 
ウクライナのリセンコ・カルテットと浅井のコンサートは第1曲のハイドン「ジプシー」からしっとりした、しかし面白くもなんともないというのは反対の音楽としてはじまった。ボロディンの2番のカルテットは普通の出来。最後のショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲は明るく疾走する浅井のピアノとカルテットが心地よかった。

♯2夜連続のロビー・ラカトシュ(2001.10.9奈良・秋篠音楽堂、10.10大阪・ザ・シンフォニー・ホール)
 
ラカトシュは芸人だった。秋篠音楽堂では津軽三味線の名手木下伸市との共演もこなして、それはそれで珍しかったけど、でもこのデュオはたして必然性があったかどうかはちょと疑問・・・。ラカトシュの音楽はそれほどジプシー臭いものではなく、ちょと油断をしているとすぐにジャズになってしまうほど「音楽」を聴かせようとする姿勢に終始していた。ゆっくりした曲ではヴァイオリンの美しさを堪能させてくれたけど、かといって「芸術家」になりきることはなく、すぐ芸人ラカトシュにもどっていた。

♯イングリット・フリッター ピアノリサイタル(2001.9.28大阪・いずみホール))
 
気持ちのいいコンサートだった。なぜなら彼女の世界が素直に伝わってきたから・・・・自分はこう感じる、こう弾きたいという気持ちをこれだけ自然に表せるのはそうゆう人柄なのかな。ハイドンとベートーヴェンのソナタが新鮮に聴こえた。最後に演奏したショパンのソナタ三番、その中でも緩徐楽章には陰りや寂しさが欲しいと思ったけど、そうゆうものに今の彼女は無縁なんだと納得してしまうほど素直な音楽だった。フリッターは2000年ショパンコンクール2等賞。

♯ポーランド国立オペラ「椿姫」(2001.1.3大阪・フェスティバル・ホール))
 
伝統的だけれども集中力のある演出だった。歌手たちも水準以上の出来で、指揮者ともども楽しませてくれた。特にヴィオレッタを歌ったドロタ・ラドムスカの表現はなかなかのもので涙をさそった。全体にもう少し緊張をさそうような表現があったらもっと楽しめたと思う。

♯オーギュスタン・デュメイ(関西フィル第139回定期)(2000.6.21大阪・ザ・シンフォニー・ホール)
 
フランスの名ヴァイオリニスト、オーギュスタン・デュメイは、20年近く前にフェスティバルホールでカントロフ、コセー、ダルベルトらとのショーソンの名曲ヴァイオリン、ピアノとカルテットのための協奏曲でのソロを聴いて以来ずーっと強い印象を持っていた。その後はCDだけで彼の演奏を聴いていたけど、地味でちょっと暗めでしっとりした演奏という印象だった。今回モーツァルトの協奏曲を振り弾きするコンサートにでかけてみた。3番と5番の協奏曲、よく変化する音色とテンポ、意外に自由な演奏だなというのが第一印象。3番の2楽章なんかしっとりかつ緊張感のある演奏でほろっときた。しかし聴き進んでいくうちにちょっと欲求不満になってきた。なぜかなーと思ったら色気がないのかな・・・生理的に訴えてくる魅惑的な表現を期待してしまう私には心から満足した時間ではなかった。コンサートの後半に彼が振った「ハフナー」交響曲は水準の出来だった。

♯野田一郎・コントラバス・リサイタル(2000.3.9大阪・大阪倶楽部)
 
コントラバスの演奏会っておもしろいのだろうか?という聴く前に感じた漠然とした危惧は最初の音(スカルラッティのソナタ)を聴いたとたん、吹き飛んでいた。ソロの曲を弾くには限り無く扱いにくいこの楽器をこんなに歌わせるベース弾きはただものではないな。そして、パガニーニ「モーゼ変奏曲」や世界的な名手ゲイリー・カーに捧げられたというサンキーのカルメンファンタジーなどコンサートの後半におかれた技巧的な小品においてもなかなかな技巧と表現で聴衆を熱い思いにさせてくれた。

♯ピエトロ・バッロ テノール・リサイタル(1999.12.13大阪・ザ・シンフォニー・ホール)
 
シチリアのパレルモ生まれのピエトロ・バッロの声は個性的というには自然すぎる性質をもっているけれども、なかなかすごい実力を持ったテノールだと思った。トスティなどのイタリア歌曲やオペラのアリアを、もたれない味わいで表現してくれた。サビのところでは圧倒的とまではいえないけれど充分満足させてくれる。けどもうすこし掘り下げた緊張感があればもっと感動するのにな・・・・。

♯プラジャーク・カルテット&浅井芳子(1999.11.29大阪・いずみホール)
 
感動の昼下がりだった。プラジャークを聴くのはたぶん4、5年ぶり、スメタナの四重奏曲「わが生涯より」を彼等の演奏で聴くのも3回目だと思う。それでも毎回客席に縛り付けられるほどの感動を与えてくれる。それは、彼等が見るからにエネルギッシュな演奏をするからだけではなく、彼等の心が「エネルギッシュ」そのものだからだと思う。一つの音すら疎かにしないし、どんなフレーズも意味のあるおもしろいものにしてしまう彼らのタフさとサービス精神の横溢。ほんまもんの「芸人」を彼等に見た。彼等の「芸」はCDには絶対収録できないから、生の演奏に接する他はないだろう。欧州で売れているプラジャークが日本で有名にならないのは、CDが少ないせいなのか、それとも自分の耳で判断できるひとが少ないのかな・・・? 浅井芳子とのシューマンは爽やかな風を感じさせる美しい演奏であったし、最初に演奏されたハイドン四重奏No.79がこれほど面白く鳴るのに驚いた。

♯ミゲル・アンヘル・バルコス&村上ユミコ「2台のピアノによるタンゴ・クラシックの夜」(1999.11.14大阪・モーツァルトサロン)
 
すばらしい夜だった。アルゼンチンから来たタンゴ・ピアニスト、バルコスは所謂クラシックのピアニストでもこれだけの美しくもセンスに溢れた音楽をするひとはめったにお目にかかれないという類いのものであった。私は、何度もふーっと懐かしい世界に連れていかれ、相変わらず切れ味鋭くも情熱的な村上ユミコとの激しい掛合いに身が熱くなるのを覚えた。ピアソラ、古典タンゴ、それぞれの自作に、時にはユミコの夫で同じアルゼンチン人のべーシスト、グスタボ・グレゴリオが加わる。柔らかくも美しいタッチのミゲルはベーゼンドルファーを、明確なタッチのユミコはスタインウエイをそれぞれ選んだのはむべなるかなであった。アルゲリッチをはじめとして数々のすばらしい芸人を生み出しているアルゼンチンに行ってみたくなった。

♯村上ユミコ&ユミコニアン・オーケストラ「デューク・エリントン・スペシャル」(1999.10.20大阪・クリスタル・ホール)
 
個性豊かなジャズピアニスト&作曲家村上ユミコと彼女のジャズ・オーケストラの演奏はいつもスリル満点である。今回はD.エリントン特集。しかしユミコの編曲にかかると、材料はエリントンかもしれないけど聴こえる音楽はほとんど100%ユミコの世界である。少し不安さえ感じさせるダークな音色、切れ込みの鋭い響きを聴いてるとジャズというより現代音楽そのものである。コンサートの後半に歌った、さがゆきはすごいテクニックとノリの良さでユミコの世界とよく解け合っていた。ユミコに率いられた10名の奏者たち(全員男性)は達者ぞろい。楽しい秋の一夜であった。

♯関西フィルハーモニー第135回定期(ウリ・マイヤー&田部京子)(1999.10.15大阪・ザ・シンフォニー・ホール)
 
久しぶりに関フィル定期を聴いた。前回はたしか小林研一郎のマーラーの「第5」で超満員だったので立ち見で聴いたな。今回は武満徹の「ノスタルジア」とプロコフィエフの「第5交響曲」を生で聴きたかったから。武満の「ノスタルジア」はその最初の弦の響きを聴いたとたん、あまりの美しさにぞくっとしたほど、今までに感じたことない不思議な感覚に襲われた。西洋の作曲家の響きとは全く異質な、より深くて多彩な色は、感覚的でもあるがそれ以上に深い感動を誘うものであった。ソロ・ヴァイオリンのコンサートマスター日比浩一の演奏も良かった。プロコフィエフの「第5交響曲」はこの指揮者と関フィルの組み合わせが世界的な水準と言ってよいほどの「快演」であった。この作曲者のもつ透明感とちょっと下品な色彩が個性的な表現で示された。この2曲の間に演奏されたベートーヴェンの「第3ピアノ協奏曲」を演奏した田部京子は意外なほど「退屈」であった。最初の音を聴いた時、落ち着いたしっとりした演奏やなと思ったけど、最後までそれ以上のものはなかった。ドキドキさせたり、恍惚感、意外な展開など「ピアノ協奏曲」でこちらが期待してしまう要素はこの夜の演奏ではなにひとつ聴かれなかった。たぶん気分がのらなかったせいだと思いたいほど・・・

♯チェコのブルーノ・オペラの「カルメン」(1999.6.6大阪・フェスティバル・ホール)
 
年に1回はちょいと贅沢して外来オペラを楽しむことにしている。けど、近頃有名なオーケストラやオペラはこちらの財布とかなり深刻な相談をしなければならない。今回のは手頃なお値段。とはいえ、演奏は期待以上の出来で、「カルメン」を充分楽しむことができた。カルメンを歌ったフィシェロヴァーをはじめ圧倒的な印象を与えるいわゆる名歌手ではないけど、全体がひとつの表現としてまとまっていた。ただ、指揮者の音楽にもうひとつメリハリがあったらいいのにと思うところが時々あったことと、演出もドラマとしての緊迫感がもっと欲しかったというのが正直な感想。

♯ギドン・クレメル&クレメラータ・バルティカのヴィヴァルディとピアソラの「四季」(1999.2.15大阪・ザ・シンフォニー・ホール)
 
クレメラータ・バルティカとはクレメルが彼の母国ラトヴィアを含むバルト3国出身の若い演奏家を集めて1996年に結成した弦楽合奏団。パパと平均年令22才、23名の娘や息子達は楽しさの極みと言える時間を我々に提供してくれた。1時間ちかくのアンコールが終わって、会場を出たのはもう10時ちかくであった。コンサートはクレメルの依頼で作曲されたシュニトケの合奏協奏曲No.1で開かれた。二つのヴァイオリンソロはクレメルとタチアナ・グリデンコ。曲はプリペアド・ピアノの古典的なしかし変わったメロディで始まる。二つのヴァイオリンと弦楽オーケストラは古典的なメロディと自由な音の饗宴を行ったり来たりする。私には暗くて抑圧されたと感じる重い音も直感的に我々に訴えるなにものかがあった。さあ、いよいよヴィヴァルディの「四季」とピアソラの「ブエノスアイレスの四季」、つまり八つの季節が始まる。曲順はヴィヴァルディの春ピアソラの夏、Vの夏Pの秋、Vの秋Pの冬、Vの冬Pの春という意表を突いたもの。ヴィヴァルディの春が始まると私はニヤとしてしまう。やっぱりクレメルはこの曲を素材にして好きなように料理するんだな。ピアソラの弦楽オーケストラへの編曲はレオニード・デシャトニコフ。このひとがどんな経歴なのか知らないが、ほとんど即興で書いているような自由で奔放な世界を弦楽オーケストラという限られた手段で実現している。クレメルは二つの世界をいつものようにギャグ精神いっぱいでもって我々に提示する。だんだん曲が進んでいき、いよいよ最後のヴィヴァルディの冬とピアソラの春になると、一遍のすばらしい映画を見終わったように、二人の天才の世界が何の違和感もなく渾然一体となっているのに気が付く。アンコールは携帯電話から出るヒョロヒョロという電子音と弦楽の掛合い、色々な作曲家風にアレンジされた「ハッピイバースデイトゥユウ」、そしてやはりピアソラで締めくくられた。聴き終わって、家路につきながら「クレメルは現代にとってかけがえのない存在なのだ」とつくづく思った。

♯加藤知子&シュテファン・フッソングのピアソラとバッハ(1999.1.26京都・府立文化芸術会館)
 この2ヶ月程毎日のように愛聴しているCD(上のCD・INDEXに紹介している)、加藤とフッソングの演奏を聴くことができた。コンサートの最初、バッハのヴァイオリン・ソナタホ短調が鳴り始めたとたん、ああなんという暖かさと恍惚。彼女の音が私の心の襞に染み込んでくる。続いてピアソラの悲しみ「ニ調のミロンガ」が消えるうように終わった後はもう言葉が出ない。続いてストラヴィンスキーの「タンゴ」そしてピアソラの「ル・グラン・タンゴ」。ヴァイオリンとアコーディオンという珍しい組み合わせ、そして必ずしも一般的とは言えないピアソラの音楽に最初はとまどい気味のお客さんも、ここまでくると、彼等の音楽に興奮しはじめる。第2部もバッハ(ソナタハ短調)で始まる。バッハがスイングする音楽であることをフッソングのアコーディオンは教えてくれる。ショスタコーヴィチの24の前奏曲op.34から3曲。ああ我々は現代に住んでいるのだ、この美しさは我々のものだ。そしてピアソラが4曲続く。ピアソラの持つ激しい情念を下品になるぎりぎり手前のところまで表現する彼女は本当の「芸人」あるいは「芸術家」なんだなあ。1962年ドイツ生まれのフッソングはアコーディオンの限界に挑戦しているというより、彼が新しい楽器をつくり出したと言ってよいほど、自由自在の音楽をいとも簡単そうにやっていた。加藤とフッソング、お互いにとってまたとないコンビを発見したもんだ。CDではピアソラの美しさは伝えることが出来ても、ピアソラの激しさは入りきれなかったようである。

♯ロリン・マゼール&イスラエル・フィルハーモニーのマーラー4番と1番
(1998.10.19大阪・フェスティバル・ホール)

 どちらも比較的短い曲とはいえ、マーラーの交響曲1番と4番を一晩に演奏するのは常識はずれであり失敗するに違いないと思ったのは、天才マゼールに失礼にあたるということをまざまざと思い知らされた一夜でした。当初の予定である1、4番という順番を4、1番に変更します、というはり紙を見て、私は彼の今夜のたくらみを予感しました。つまり、2曲をひとつのかたまりとしてエンターテインメントに仕上げるのではないかという・・・・・。4番があの軽やかな鈴の音と共に滑り出してしばらくして、その予感は確信に近くなりました。もうすぐ止まりそうな遅いテンポ、彼ならここで何かをするはずだと思うところで、すーっと通過してしまう愛想のなさ、つまり人工的と思える程抑えに抑えた演奏がそこに存在していたのです。彼なら、クライマックスの部分でどえらいエクスタシーを実現するであろう第3楽章でも、ソプラノ(アンジェラ・マリア・ブラジ)が歌う第4楽章でもこの調子は変わりませんでした。はたして、コンサート後半の第1番は彼はいつもの彼というか、超人マゼールに変身していました。1、2楽章ではまだまだおとなしかった彼も、コントラバスのうら悲しいソロで始まる第3楽章では、極限まで好きなことをやりつくしていました。急にブレーキをかけたり、心臓が止まるかと思うほど恐ろしい一瞬の沈黙、こんな音がこの曲にはあったんかいな、と驚かされる内声部の強調、どぎついほどの太鼓の連打。時折悪魔となる彼の魅力が第4楽章のクライマックスまで私を連れていってくれました。彼にとっては「常識」なんかなんの値打ちもないことを今回も分からせてくれ、また私も彼の「常識」に付き合うことができたよろこびをかみしめることが出来たのでした。あ、それから、オーケストラのことを言い忘れるところでした。イスラエル・フィルハーモニーは彼の意図をよく理解していたと思います。すこし客観的すぎる、言い換えれば少々冷たい表現でしたが、それもピッツバーグ交響楽団ほどひどくはなく、さりとてフランス国立管弦楽団ほど彼といっしょにノリまくるというタイプではない、好いバランスをもったコンビではないかと思いました。弦が美しいと聞いていましたが、それほどでもなく、むしろ管の表現がいいなと思いました。

♯ヨーヨー・マ&キャサリン・スコット(1998.10.17大阪・ザ・シンフォニー・ホール)

 実はヨーヨー・マを聴くのは始めての経験。私は今まで、彼の人気の高さに少し気圧されていたのかもしれません。今回のリサイタルを聴いて、彼は本物のエンターテイナーであることを確認しました。最初はストラヴィンスキーの「イタリア組曲」。この曲はバレー曲の「プルチネルラ」のチェロ編曲版ですが、さらりとした演奏で楽しませてくれました。次はブラームスのチェロソナタ第2番。どちらかというと楷書的なのっぺりとした演奏が多いこの曲を、まるで手で触れる塑像のように立体的な音にしてくれるマの演奏に吃驚しました。ブラームスの理屈っぽさをまるで感じさせない演奏は、生理的にも心地よいものでした。コンサート後半は、彼のために米国人の作曲家6人がバッハのゴールトベルク変奏曲を主題に新たに書いたオムニバス作品「ニュー・ゴールトベルク・変奏曲」で始まりました。作曲家の意思を、はっきりした表現で弾き分ける感覚は現代音楽の良き伝道者である彼の特徴を示しているのではないでしょうか。エキサイティングな時間は最後に待っていました。ピアソラの「タンゴ組曲」より「アンダンテ」と「アレグロ」と「ル・グラン・タンゴ」の演奏はここに至る演奏がまるで前座のように思えるほど真剣で密度の濃いものでした。みんなで楽しんでもらうというような次元ではなくピアソラをどのように演奏すれば自分が芸術家でいられるか・・・というほど彼は突き詰めた気持ちであったように思うほどでした。その音に私は涙していました。P.S.:ピアニストのキャサリン・スコットは彼と同等のレベルで音楽をやっていました。彼女のピアノでなかったら、こんなに楽しめなかったでしょう。

※予告(コンサートのプログラムより)
 ”ヨーヨー・マ プレイズ ピアソラ”1999年11月15日〜19日、東京 なごや、大阪、福岡で5公演

♯仙台で聴いた仙台フィル/尾高忠明/山崎伸子(1998.9.4 仙台フィルハーモニー第141回定期・ 仙台・青年文化センター)

 ルトスワフスキーの交響曲3番。私はこの作曲家の作品を生で聴くのは始めてでしたが、指揮の尾高氏はたいへん慣れた自信に満ちた棒さばきで楽しませてくれました。この作品は演奏者の自由にまかされた部分がたくさんあり、さらに色々な要素(リズムや音色)が次から次へと展開して、聴く人を飽きさせないものでしたが、作曲家の個性的な「世界」が存在するかというと、その点少し物足りないものを感じました。一方、山崎伸子をソリストに迎えたチャイコフスキーの「ロココ変奏曲」は彼女の世界に始めから終わりまで引き込まれ堪能させてくれました。最後に演奏された「火の鳥」はもっと、メリハリの効いた個性的な表現が欲しいと思いました。

♯ヴィヴァルディの「本場」ヴェネチィアで聴いた「四季」(1998.7.4 リッカルド・パッラヴィチィー指揮ヴェネチィア室内合奏団, ヴェネチィア カ・レッツォニーコ)

 ヴェネチィアでは、数年前にはほとんど見られなかった観光客向けのコンサート、つまり宮廷楽団の扮装で演奏する手合いのものが一晩にいくつも催されていました。そういったものは敬遠して、普通のコンサートに出かけてみました。会場は大運河(CANAL GRANDE)に面した貴族の館のひとつ(CA' REZZONICO)で、なかなか雰囲気がよろしい。100人ぐらいの聴衆は観光客はほとんど見かけず、地元のひと、それも楽団の身内がけっこういたり、といったアットホームな感じ。
 演目はすべてヴィヴァルディで、はじめにチェンバロ協奏曲(Op.51-4)、次にフルート協奏曲「夜」。ここまでは、ソロもおとなしいながらまあまあ楽しませてくれる演奏。伴奏の弦楽合奏団はコンサートマスターがちょっとばかし「張り切りすぎ」という以外は、そつ無く終わりました。さて、メインの「四季」ではその「張り切りすぎ」のおにいちゃんがヴァイオリンのソリストとして登場。その演奏たるや、これはびっくり! このような「せわしない」思いで「四季」を聴いたことはありません。制限時速を50キロもオーバーして突っ走る、ちょっとアブナイ暴走族という感じ。しかし、ゆっくりした楽章やフレーズではなかなかたっぷり歌いこんで、時には「ぐっとくる」瞬間も あったのですが、速い節回しのところに来るとそれこそターボ付き状態となります。そないに急がんでもええやないか・・・と言いたくなるような演奏でした。それにしてもこんなソロに必死についていった指揮者と合奏団はエライというか!! 優雅な「四季」という期待をみごとに裏切ってくれた一晩でした。


わたしの演奏/舞台活動

 

予 定

♭2008.7.13(日)19:30〜デカルコ・マリィ ライブ 「唖撫駆 with D 〜音楽とダンスのコラボレーション」 大竹徹(ヴィオラ)田中康之(たいこ)木内健弘(ベース)他(大阪、RAIN DOGS HEAVEN'S DOOR )
 

過 去

♭2008.6.24(火)〜29(日)CASOにおける「デカルコマニィ的展開/青空」 デカルコ・マリィ他多くのダンス/演劇陣 大竹徹(ヴィオラ)田中康之(たいこ)木内健弘(ベース)他多くの音楽陣(大阪、海岸通ギャラリー CASO) http://www.cwo.zaq.ne.jp/caso/
♭2008.5.8(木)19:30〜デカルコ・マリィ パホォ〜ナイト 「青空」 大竹徹(ヴィオラ)田中康之(たいこ)他(大阪、RAIN DOGS HEAVEN'S DOOR )
♭2008.1.10(木)19:30〜デカルコ・マリィ パホォ〜ナイト 「青空」 大竹徹(ヴィオラ)木内健弘(ベース)田中康之(たいこ)他(大阪、RAIN DOGS HEAVEN'S DOOR )
♭2007.12.31(月)17:00〜2007「大晦日」イヴェントにデカルコ・マリィ一座も出演 大竹徹(ヴィオラ)他(大阪、RAIN DOGS)
♭2007.12.2(日)14:00〜やまなみグリーネ管弦楽団 上野合唱団創立60周年記念演奏会 ヘンデル「メサイア」抜粋 「ふるさとの四季」栢森和重指揮 (伊賀上野市 伊賀市文化会館)
♭2007.11.4(日)19:00〜デカルコ・マリィ ライブ  大竹徹(ヴィオラ)他(大阪、RAIN DOGS)
♭2007.10.20(土)21日(日)第30回大須大道町人祭(名古屋市)無国籍コント「デカルコ・マリィ」の音楽担当(人形劇団どんどろとの共演)
♭2007.9.12(水)19:30〜デカルコ・マリィ ライブ  (共演 C-RAG ) 大竹徹(ヴィオラ)(大阪、RAIN DOGS http://www.raindogs-web.com/raindogs/live9.html)
♭2007.8.19(木)19:30〜デカルコ・マリィ ライブ  (共演 shin-ra(ダンス))  大竹徹(ヴィオラ)柴田奈穂(ヴァイオリン)木内健弘(ベース)田中康之(たいこ)(大阪、RAIN DOGS http://www.raindogs-web.com/raindogs/live8.html)
♭2007.8.15(水)14:00〜RAIN DOGS夏祭りに参加 デカルコ・マリィ 大竹徹(ヴィオラ)木内健弘(ベース)田中康之(たいこ)(大阪、RAIN DOGS http://www.raindogs-web.com/raindogs/live8.html)
♭2007.7.29(日)14:00〜トルベール室内合奏団第28回定期演奏会 チャイコフスキー弦楽セレナーデ他 鈴木博詞指揮 (京都、京都市北文化会館ホール)
♭2007.7.24(火)19:00〜デカルコ・マリィ ライブ 「さようならのレッスン」The final live festival in festival gate "coco room" 大竹徹(ヴィオラ)木内健弘(ベース)他(大阪フェスティバルゲート COCO ROOM)
♭2007.7.5(木)19:30〜デカルコ・マリィ ライブ 栗太郎(舞踏)大竹徹(ヴィオラ)木内健弘(ベース)田中康之(たいこ)野津昌太郎(ギター)Kyonkyon(うた)(大阪、RAIN DOGS http://www.raindogs-web.com/raindogs/live7.html)
♭2007.6.24(日)14:00〜やまなみグリーネ管弦楽団第22回定期演奏会 ウエーバー「魔弾の射手」ブラームス 交響曲No.1 ハイドンチェロ協奏曲ハ長調 五味敬子(チェロ)河野正孝(指揮)京都府 南山城村やまなみホール
♭2007.5.5(土)19:00〜音踊楽劇「青空」水溜りに写った・・stray sheep ! 出演:デカルコ・マリィ、石井与志子、いついつろう、井下ヒデ、大竹徹、小倉恒夫、岡田雅代、加原敏巳、金城左岸、川本三吉、木内健弘、高島明子、瀧波四級、田中康之、殿村ゆたか、中田彩葉、野津昌太郎、花村容寛、樋上ひとみ、平山佳子、森島EKO、ユリ エイキチ他、大阪フェスティバルゲート COCO ROOM
♭2006.10.14(土)15日(日)第29回大須大道町人祭(名古屋市)無国籍コント「デカルコ・マリィ」の音楽担当(人形劇団どんどろとの共演)
♭2006.10.7(土)20:00〜 DANCE BOX10周年祭前夜祭 デカルコ・マリィ&アチャラカ 大阪フェスティバルゲート ダンスボックス 
♭2006.6.4(日)14:00〜やまなみグリーネ管弦楽団第21回定期演奏会 シューマン 交響曲N0.4 ロッシーニ「アルジェのイタリア女」序曲 モーツァルト ピアノ協奏曲 K.414(独奏 酒井有彩)河野正孝(指揮)京都府 南山城村やまなみホール
♭2006.5.5(金)14:00〜トルベール室内合奏団第27回定期演奏会 エルガー「弦楽セレナーデ」ブリテン「シンプルシンフォニー」他佐々木 宏(指揮)京都コンサートホール小ホー

♭2006.4.30(日)15:00〜「アンサンブル・モーツァルティアーナ」第57回定期演奏会 モーツァルト3台のピアノのための協奏曲へ調 K.242、プーランク2台のピアノのための協奏曲、ドヴォルザーク交響曲No.8 若林顕(ピアノと指揮)浅原依子、マッツ・ヤンソン(ピアノ)大阪いずみホール
♭2006.1.22(日)18:00〜 人形劇とパフォーマンスと音楽「舞踏会JAZZ」妖怪コラボレーション「卍」「魑魅魍魎絵巻」 百鬼どんどろ(岡本芳一)デカルコ・マリィ&アチャラカ サラチト他 大阪フェスティバルゲート COCO ROOM
♭2005.12.18(日)14:00〜やまなみGruene管弦楽
名張公演 ベートーヴェン第9交響曲 河野正孝(指揮)名張市青少年センタ-
♭2005.11.6(日)15:00〜「アンサンブル・モーツァルティアーナ」第56回定期演奏会 モーツァルトピアノ協奏曲No.22 K.482、ショスタコヴィッチピアノ協奏曲No.1 ベートーヴェン交響曲No.2 若林顕(ピアノと指揮)大阪いずみホール
♭2005.7.10(日)14:00〜やまなみグリーネ管弦楽団第20回定期演奏会 ベートーヴェン 「コリオラン序曲」ヴァイオリン協奏曲(独奏赤松由夏)、交響曲N0.7  河野正孝(指揮)京都府 南山城村やまなみホール
♭2005.7.3(日)19:00〜ダンスと音楽ライブ「舞踏会JAZZ」アチャラカ&マリィ さらちとwith D 大阪フェスティバルゲート COCO ROOM
♭2005.5.1(日)14:00〜「アンサンブル・モーツァルティアーナ」第55回定期演奏会 ベートーヴェン交響曲No.1、No.7 小林道夫(指揮)大阪いずみホール
♭2005.2.6(日)14:00〜トルベール室内合奏団第26回定期演奏会 モーツァルト「アイネクライネナハトムジーク」レスピーギ「リュートのための古代舞曲とアリア第3番」他 辻田結城彦(指揮)京都・呉竹文化センター
♭2004.12.19(日)14:00〜やまなみGruene管弦楽
名張公演 ブラームス「大学祝典序曲」ベートーヴェン第9交響曲 河野正孝(指揮)名張市青少年センター
♭2004.10.16(土)17日(日)第27回大須大道町人祭(名古屋市)無国籍コント「デカルコ・マリィ」の音楽担当(人形劇団どんどろとの共演)
♭2004.9.26(日)14:00〜やまなみGruene管弦楽団第19回定期演奏会 モーツァルト交響曲N0.25 K183 マーラー交響曲N0.4 三原美文(ソプラノ)河野正孝(指揮)京都府 南山城村やまなみホール
♭2004.6.16(水)19:00〜 2004浜口慶子舞踊研究所公演"BLITZ 電撃" 吹田メイシアター中ホール 大竹 徹(ヴィオラ)西野欣也(パーカッション)木内健弘(ベース)浜口慶子 井下秀子 平山佳子 岡田雅代 森本裕子 畠山則子 石井与志子 デカルコ・マリィ
(ダンサー) 
♭2004.5.2(日)15:00〜「アンサンブル・モーツァルティアーナ」第53回定期演奏会 ベートーヴェンピアノ協奏曲(独奏ベルンハルト パルツ)No.5「皇帝」ブラームス交響曲No.1 ロッセン ゲルゴフ(指揮)大阪いずみホール
♭2004.3.6(土)18:00〜アルティ・ブヨウ・フェスティバル04公募公演 浜口慶子舞踊研究所「二十六時の夜鴉党」大竹 徹(ヴィオラ)西野欣也(パーカッション)木内健弘(ベース)浜口慶子 井下秀子 平山佳子 高島明子 岡田雅代 森本裕子 畠山則子 石井与志子 デカルコ・マリィ(以上ダンサー)京都府立府民ホール”アルティ” 
♭2003.12.23(火)14:00〜千里丘チャンバーアンサンブルとその仲間たち チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」バルトーク ルーマニア民俗舞曲他 守山俊吾(指揮)茨木市市民総合センター
♭2003.12.21(日)15:00〜やまなみGruene管弦楽
名張公演 シューベルト「未完成交響曲」ベートーヴェン第9交響曲 河野正孝(指揮)名張市青少年センター
♭2003.11.3(月)16:00〜「アンサンブル・モーツァルティアーナ」第52回定期演奏会 J.シュトラウス II世 喜歌劇「こうもり」全曲(演奏会形式、日本語上演)垣花洋子(ロザリンデ)金丸七郎(アイゼンシュタイン)他 井村誠貴(指揮) 京都コンサートホール大ホール
♭2003.11.2(日)14:00〜やまなみGruene管弦楽団第18回定期演奏会
 R.シュトラウス組曲13管楽器のための室内楽 オーボエ協奏曲(独奏:香野友美)ベートーヴェン第3交響曲 河野正孝(指揮)京都府 南山城村やまなみホール(南山城村文化会館)
♭2003.10.11(土)12日(日)第26回大須大道町人祭(名古屋市)無国籍コント「デカルコ・マリィ」の音楽担当
♭2002.12.15(日)15:00〜
 やまなみGruene管弦楽団名張公演 モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」ベートヴェン 第9交響曲 名張市青少年センター
♭2002.11.13(水)19:00〜浜口慶子舞踊研究所公演"Thirty six Macchiato" 吹田メイシアター中ホール 大竹 徹(ヴィオラ)早川テルオ(パーカッション)他
 
♭2002.10.19(土)20日(日)第25回大須大道町人祭(名古屋市)無国籍コント「デカルコ・マリィ」の音楽担当
♭2002.10.13(日)15:00〜「アンサンブル・モーツァルティアーナ」第50回定期演奏会 モーツァルト 歌劇「魔笛」全曲(演奏会形式、日本語上演)金丸七郎(パパゲーノ)他 寺嶋陸也(指揮) 京都コンサートホール大ホール
♭2002.5.26(日)14:00〜やまなみGruene管弦楽団第17回定期演奏会 ウェーバー「オベロン」序曲 モーツァルトピアノ協奏曲ハ長調K.415 ブラームス交響曲No.4 稲葉瑠奈(ピアノ、第4回堺国際ピアノコンクール優勝者)河野正孝(指揮)京都府 南山城村やまなみホール(南山城村文化会館) 
♭2002.4.17(水)19:30〜浜口慶子ダンスプレイin吹田メイシアター2002「煙突の空」大竹 徹(ヴィオラ)荒崎英一郎(サックス)西野欣也(パーカッション)松田春子(語り)浜口慶子(作舞・構成)井下秀子 デカルコ・マリィ他14名のダンサー 吹田メイシアター・中ホール
♭2002.2.11(月)14:00〜京都室内管弦楽団第2回定期演奏会 ベートーヴェン第4交響曲シューベルト第3交響曲他 澤和樹指揮 京都コンサートホール小ホール
♭2002.2.10(日)18:00〜アルティ・ブヨウ・フェスティバル公募公演 浜口慶子舞踊研究所「煙突の空」大竹 徹(ヴィオラ)荒崎英一郎(サックス)西野欣也(パーカッション)京都府立府民ホール”アルティ”
♭2001.12.7(金)19:40現代絵師団exhibition-2「癒力」において即興演奏 早川テルオ(パーカッション)大竹 徹(ヴィオラ) 寝屋川art gallery「じゆ」
♭2001.11.11(日)15:00「アンサンブル・モーツァルティアーナ」第48回定期演奏会 ベルリオーズ「幻想交響曲」ショパン ピアノ協奏曲No.1 ズラタン・スルジッチ(指揮)寺嶋陸也(ピアノ) 京都コンサートホール大ホール
♭2001.10.13(土)〜14(日)第24回大須大道町人祭(名古屋市)無国籍コント「デカルコ・マリィ」の音楽担当
♭2001.8.29(水)17:55〜、30(木)18:50〜「第2回全国ちんどん博覧会」デカルコ・マリィ&アチャラカに参加 大阪天満宮
♭2001.6.6(水)19:00 2001年・浜口慶子舞踊研究所公演 'PULSE' のうち浜口慶子ソロ"沈黙のPULSE"の音楽を即興演奏で担当 吹田メイシアター・中ホール
♭2000.5.4(木)15:00「アンサンブル・モーツァルティアーナ」第45回定期演奏会 「魔笛」序曲、マーラー「さすらう若人の歌」、チャイコフスキー「悲愴交響曲」北原幸夫(指揮)、金丸七郎(バリトン) 大阪いずみホール
♭1999.11.10(水)、11(木)19:30 コンテンポラリー・ダンスプレイ「月の光に照らされて」(ダンサー)浜口慶子、宗田静子、斎藤誠(演出)デカルコ・マリー(音楽)大竹 徹、さがゆき、村上ユミコ 伊丹市立演劇ホール”アイ・ホール”
♭1999.2.14(日)14:00「ミンクス室内オーケストラ」演奏会 ブルッフのヴァイオリンコンチェルトNo.1(Vn.長原幸太) フォーレ「レクイエム」他 指揮:松岡究(米子市文化ホール)
♭1999.2.11(木)18:30〜アルティ・ブヨウ・フェスティバル公募公演「浜口慶子ダンスプレイ『道草』」大竹 徹(ヴィオラ)村上ユミ子(ピアノ)京都府立府民ホール”アルティ”
♭1998.11.15「アンサンブル・モーツァルティアーナ」第42回定期演奏会 オールモーツァルトプロ プラハ交響曲 2台のピアノ協奏曲(ローレンス・フロメタン&ドミニク・プランカード)セレナーデKV.203 大阪いずみホール
♭1998.11.11『浜口慶子モダンダンス公演”道草”』大竹 徹(ヴィオラ)村上ユミ子(ピアノ)西野欣哉(パーカッション)伊丹市立演劇ホール"アイホール"
♭1998.10.4 '98新進振付家作品公開クリニック 浜口慶子「地の縁」岩瀬賢良(読経)大竹 徹(ビオラ)
♭1998.5.31オーケストラ「ミンクス」演奏会 「運命」他 米子市文化会館
♭1998.5.10「アザレア室内オーケストラ」演奏会 「運命」他 倉吉市福祉会館
♭1998.5.3「アンサンブル・モーツァルティアーナ」第41回定期演奏会 ”レ・プティ・リアン”ベートーヴェンピアノ協奏曲No.2(pf児玉桃) ブラームス交響曲No.1 大阪いずみホール
1998.2.7アルティ・ブヨウ・フェスティバル公募公演「サラチト with DK」に役者として
♭1997.7.4~5 「浜口慶子ダンスプレイ」大竹 徹 村上ユミ子 西野欣哉 アイホール(伊丹)
♭1997.6.7「ハートフルフェスタ'97記念オーケストラ」 「ジュピター」他 京都コンサートホール
♭1997.4.27「アンサンブル・モーツァルティアーナ」第39回定期演奏会 モーツァルト交響曲No.29 チャイコフスキー「ロココ変奏曲」ブラームス セレナードNo.1  大阪いずみホール
♭1997.1.6 ミノヤ・ホール・ライブ 田中峰彦(シタール)三原修(CB) 大竹 徹(ビオラ)田村賢一(チェロ)
1996.6.7「ワールド・インプロヴィゼーション・スペシャルライブ」アトゥ・パイネンブルク(Sax) テベ・リペレ(パーカッション)村上ユミ子(ピアノ)大竹 徹(ビオラ)大阪ミノヤ・ホール
♭1996.2.10アルティ・ブヨウ・フェスティバル公募公演 浜口慶子舞踏研究所「地の縁」岩瀬賢良(読経)大竹 徹(ビオラ)



忘れられない演奏会

♪デュトアとモントリオール交響楽団のコンサート(1992年ころ)

♪プラジャーク・カルテットのコンサート(1990年代から幾度か)

♪ホロヴィッツのコンサート 東京にて1983年

♪ガーディナーのモーツァルト「皇帝ティートの慈悲」ロンドンにて1990年

♪ガーディナーとモンテヴェルディ合唱団他のヘンデル「エジプトのイスラエル人」1988年ぐらい

♪スピヴァコフ、バシュメットとモスクワ・ヴィルティオーゾのモーツァルト サンフォニー・コンセルタンテ(1980年代)

♪ポール・トゥルトゥリエのコンサート(1970年代何度か)

♪フレーミッヒとドレスデン聖十字架合唱団のモーツァルト「レクイエム」1980年頃

♪マルタ・アルヘリッチがプロコフィエフをやったコンサート(1970年代)

♪アストラ・ピアソラのコンサート(1985年ぐらい)

♪フェルディナント・ライトナーとバイエルンオペラの「フィガロの結婚」(スザンナがレリ・グリスト)(1970年代)

♪マゼールとフランス国立オーケストラのベートヴェンの第7交響曲(1981年ぐらい)

♪マゼールと色々なオーケストラのコンサート(バイエルン放送、VPO、イスラエルフィル、ピッツバーグ・・)(1980年代〜)

♪ジェラール・スゼーのコンサート(1970年代〜80年代に何度か)

♪ムジク・フランセーズ(デュメイ、ダルベルト、コセー、カントロフなど)のショーソンなど(1980年代)

♪ブラド・ペルルミュテールのコンサート(1970年代〜90年代に何度か)

♪ウィーンフィルのさまざまのコンサート(マゼール、ベーム、アバド、ショルティ、ムーティ)

♪ホセ・カレーラスのコンサート(1988年ごろ、2007年)

♪ガリー・ベルティーニとケルン放送響のマーラー第2「復活」(1990年)


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