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ライブ後記/4月......旅立ちの時 日本では4月と共に新しい年度が始まる。巣立つ人、遠くへ旅立つひと。4月ピットインでは3人の新しいミュージシャンが加わった。いつでも新しい人との出会いは新鮮で楽しい。さらに、この日から僕が長い間気にしていた曲をレパートリーに加えた。これまでその殆どを自ら、叉はメンバーの手によるレパートリーが占められていたんだけど、今回から良い作品ならもっと他からでもバンドで取り上げてみようと思った。 随分昔からオリジナルを中心にやって来たけれど、何だか最近は何でも「オリジナル」と称したあまりオリジナリティーの無い曲が氾濫しているような気がする。こうなるとオリジナル以外って一体何なの?........って思わない?。素朴な疑問だけどオリジナリティーがあってのオリジナルにもっと敏感にならなきゃって気がしてならない。別にジャズとかポッスとか関係なくね。また、自らの欠点を補うようなオリジナルもどうか思う。 今回取り上げた曲はまだ22才の女の子が作ったもの。小林千恵さんというこの4月に巣立ったばかりの新人作曲家。この曲に出会ったのは1年半ほど前、この4年ほど僕がセミナーを行っている本郷にある学校のレコーディング・プロジェクト・バンドという科目の録音での事。彼女達はちょうど4年間セミナーに在籍していて僕の初めての卒業生にあたる。その曲は学生達によるスタジオ演奏でも僕に「予感」を与えてくれた。そんなだからその年のカレッジコンサートでも取り上げて実際に僕自身も加わってホールで演奏した。確か学生達との共演は滅多に無いので「今宵限りのレコーディング・プロジェクト・バンド登場!!」なんて菜打ったっけなぁ(笑)。1年半の時間はクラスで録音される年間50曲に及ぶ様々な曲と共に記憶の彼方に...........。3月のある晴れた日に学校のスタジオで録音した学生達の作品が詰まったDATを聴き返す時間があった。すると再びこの曲は僕の「予感」を呼び起こし、即座に電話................「ねぇ、あの曲僕の新しいバンドでやってもいい?」..............。ふたつ返事でOKは取れた。 当日(勿論リハは全曲通しで2時間のみ)新しいメンバーと新曲を次々にあたっていると「予感」が的中。良い曲に出会うとバンドは敏感に反応するもの。後は本番のお楽しみ............。本番は正に「予感的中」。シンプルなメロディーラインと印象的なストーリーを持つこの曲は、何より演奏する我々に一服の清涼感を与えてくれる。"MOON DESERT"とタイトルされたこの曲はこれから我がバンドのレパートリーとして何度となく演奏されるだろうな。 その楽譜を眺めながら余韻に浸っていると"ピロピロピ〜〜〜〜ン"、ん?何だ?....IMが来たゾ? 「おっす!!今エエか?」「ほいほい」「それにしてもこっちはバカ上手のピアニストがギョーさんおるわぁ」..............NYに渡った(いや戻った)小曽根からだった。クラシックのコンサートを聞きに行って痛く感銘している様子。やっぱ人の演奏や音楽に触れて感動するって見失ってはならない事だね。さぁ、新しい旅立ちの始まり始まりぃ!! |